February 16, 2025

今週の相場(2/14時点)

今週の S&P500は+1.5%、NASDAQは+2.6%、日経平均は+0.9%。

米長期金利は4.49%→4.48%、ドルインデックスは108.1→106.8、ドル円は151円40銭→152円30銭。金利はほぼ変わらずですが、ドル安円安でした。

米1月CPIは、前年比+3.0%と、4カ月連続で加速。前月比も+0.5%と高い数値。コア指数は前年比で+3.3%と、こちらも予想以上。

PPIは、前年比+3.5%。前月12月分も+3.3%から+3.5%へと修正。コアPPIは、前年比+3.6%と強い数値。

1月の小売り売上は、前月比0.9%減少と、予想以上の落ち込み。ロスの山火事や寒波の影響とも解説されています。

これらを受けて、CMEのFedWatchでは、年内1回利下げ予想が36%から39%に、年内2回利下げ予想が30%から27%に、僅かながら変化しています。

コモディティ市場では、金・銀・銅が+1~2%、WTIはほぼ変わらずと小動きでしたが、年初来での金・銀・銅はそれぞれ+10%、+12%、+16%と非常に強い動きとなっています。

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February 09, 2025

今週の相場(2/7時点)

今週の S&P500は0.2%安、NASDAQは0.5%安、日経平均は2%安。

米長期金利は4.54%→4.49%、ドルインデックスは108.5→108.1、ドル円は155円19銭→151円40銭。

金利安でドル安、さらには日本の長期金利が1.24%から1.30%となって円高でした。

1月米雇用統計は、非農業部門の就業者数は14万3000人増でしたが、11月と12月が合わせて10万人上方修正され、失業率は4.1%から4.0%に改善と、堅調な結果でした。

CMEのFedWatchでは、年内2回利下げが最多から、1回利下げが最多に予想がシフトしています。

コモディティ市場では、金が+2%、銀が+1%、銅が+7%と依然貴金属が強く、WTIは2%安。

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February 01, 2025

今週の相場(1/31時点)

今週の S&P500は1%安、NASDAQは1.6%安、日経平均は0.9%安。

米長期金利は4.63%→4.54%、ドルインデックスは107.5→108.5、ドル円は155円94銭→155円19銭。米長期金利低下でもドルは強く、更に円は少しだけ強いという少し珍しい結果でした。

今週は、中国発AIのディープシークショックで始まりました。

中国のことですから、どこまで真実かという疑惑はあるものの、型落ちのGPU「H800」で低廉に作ったという主張が正しければ、AIの大衆化、コモディティ化の始まりと考えることが出来、スーパー資金力のある者だけがAI開発に携われるという考え方を変える必要があるかもしれません。

市場はまだこのショックを十分に吸収できたとは言えず、今後の進展を見守る必要があります。

今年最初のFOMCは、予想どおりの金利据え置きで、マーケットインパクトはほぼゼロでした。

2024年10〜12月期の米GDPは、前期比年率で+2.3%。7〜9月期の+3.1%から減速したものの、個人消費は堅調という評価でした。

昨年12月の米個人消費支出(PCE)統計は、ほぼ予想どおりで、コアPCEは3か月連続で前年比+2.8%でした。

コモディティ市場では、金が+1.5%、銀が+3.9%、銅が0.4%安、WTIは3%安。年初来では4品目とも上昇しており、特に貴金属は、金が+7%、銀が+10%、銅が+6%と、好調過ぎるスタートとなっています。

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January 26, 2025

今週の相場(1/24時点)

今週の S&P500は+1.7%、NASDAQは+1.7%、日経平均は+3.9%。年初来でS&P500は+3.7%と、1月好調スタートが濃厚になっています。

米長期金利は4.63%で変わらず、ドルインデックスは109.4→107.5、ドル円は156円27銭→155円94銭。米金利の上昇勢いが鈍化し、ややドルが売られました。

トランプ政権が始動しました。新財務長官が上手く長期金利をコントロールしてくれるなら、米株の好調は持続する可能性が高まります。

トランプ大統領は就任直後から予想どおり矢継ぎ早に大統領令を発動し、善悪はともかく、大きな変化の流れを作り出しています。

その中には、議会襲撃犯の大量恩赦など賛成しかねる部分と、ポリコレ属の暴走ストップなど保守的な支持層が評価する部分が混在していますが、マーケット的に重要なのは、ひとまず新たな関税について思いとどまっている点かと思われます。

出来れば中国に追加関税をかけたくないといったソフトな発言もあり、相場は少し安堵した風景となって、株に資金が入っています。

ティックトックに関しても、米中半分ずつ株式を所有して継続させたいとの意向が見え、いくつかの点で習近平と手打ちが行われたのではないかと思われます。

更にトランプはOPECに対して原油安を要求し、それがロシア経済を弱めてウクライナ戦争停戦に繋がると訴えました。米国での増産を含め、原油価格を下げる試みについては大いに賛成ですが、オイルカンパニーは利益を追求しているので、自分の首を絞める過剰な増産は期待できないというのが普通の見方かと思われます。

翻って我が国ですが、日銀は0.25%の利上げを決定しました。但し事前リークによって、ほぼ織り込み済み。まだまだ円の実質金利はマイナスですから、円を他の資産に替えたいという意向は継続します。

コモディティ市場では、金が+1%、銀は変わらず、銅も+1%、WTIは4%安。年初来で金・銀・銅は+5~7%で、S&P500を上回る上昇率となっており、貴金属相場が続いています。

東京市場では年初来での業種別首位が非鉄金属で、データセンター用ケーブル需要が主因かと思われます。

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January 19, 2025

今週の相場(1/17時点)

今週の S&P500は+2.9%、NASDAQは+2.4%、日経平均は1.9%安。

米長期金利は4.76%→4.63%、ドルインデックスは109.6→109.4、ドル円は157円75銭→156円27銭。金利安ドル安でした。

14日発表の12月米生産者物価指数(PPI)は、前月比の伸びが予想外に鈍化して、+0.2%。11月は0.4%上昇でした。
前年同月比では3.3%上昇と、11月の3.0%上昇を上回りました。

コア指数は前年同月比で+3.2%と、前月の+3.3%から改善。前月比も0.2%上昇と、前月の+0.3%から改善。

15日発表の12月CPIは、前年比上昇率が2.9%と、前月の+2.7%から悪化。前月比も+0.4と悪化。

コア指数は前年比で+3.2%と、前月の+3.3%から改善。前月比も0.2%上昇と前月より0.1%改善。

PPI、CPIともにコアが改善となり、市場が恐れていたほどインフレ再燃のリスクはないということなのか、金利安株高の反応でした。

コモディティ市場では、金と銅が+1%、WTIが+2%。コモディティは全般に堅調で、CRB指数は年初来で+5%と堅調です。

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January 12, 2025

今週の相場(1/10時点)

年初来のS&P500は1%安、NASDAQは0.8%安、日経平均は1.8%安。

S&P500もNASDAQも50日線割れで、弱気サインが窺えます。

米長期金利は4.57%→4.76%、ドルインデックスは108.5→109.6、ドル円は157円20銭→157円75銭。米金利高でドル高でした。

今年最初の重要指標と言える12月の米雇用統計は、NFPが25万6000人増と、3月以来の大きな伸びで、失業率は4.1%と前月の4.2%から改善。

平均時給は前月比+0.3%で、前年比では+3.9%と、前月の+4.0%から若干の低下。

こうした強い雇用統計を受けて、CMEのFedWathでは、今年の利下げは1回だけとの予想が最多となっています。

米長期金利は、潜在的な米国経済成長率2%とインフレ率2.7%の合計で構成されていると考えることが出来るので、インフレ率が3%になれば、米長期金利5%が実現するのではないかと思われます。

コモディティ市場では年初来で、金が+3%、銀と銅そしてWTIが+7%。ドルは他通貨に対しては強いものの、コモディティ高から見れば、実質的には弱くなっているとの見方が可能です。

「Fear & Greed Index」は27と、「Extreme fear」入り寸前まで低下しており、市場はトランプ2.0の船出を楽観視していないと考えられます。

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January 01, 2025

2024年の相場(12/31時点)

2024年が終了しました。トランプ勝利は、相場にも大きな影響を与えました。

今年のS&P500は+23%、NASDAQは+29%、日経平均は+19%。

今年の米長期金利は3.87%→4.57%、ドルインデックスは101.3→108.5、ドル円は144円60銭→157円20銭。為替の世界では、マネーがドルに引きつけられた年とも言えそうです。

2年金利は4.39%→4.24%へと若干下がり、イールドカーブは正常化したものの、金利高と株高が共存している今の相場にはリスクも感じられます。

コモディティ市場では、金が+26%、銀が+20%、銅が+3%、WTIは横這いでした。代替通貨の金・銀は高く、産業需要を反映する銅と原油は買われにくいという結果からは、世界景気は良く無いものの、通貨全般の価値下落が株価を支えたという見方も可能です。

来年のゴールドは、FRBの利下げペースの鈍化等によって今年ほどのパフォーマンスは得られないだろうとの予測が主流ですが、何が起こるのかは全く分かりません。

またビットコインは+120%という驚異的なパフォーマンスでした。

日本では、ホンダ、日産、三菱自が公式に経営統合協議開始を発表しました。

自動車は、日本に残った唯一の世界NO1産業とも言えるので、この成り行きは重要ですが、一番のポイントは、まだ決まっていないということです。3社は会見で握手していません。

経営統合は、あくまでも日産の独り立ちが条件であり、過去の日産の態度を考慮すると、破談ないしは延期の可能性は相当に高いと言わざるを得ず、終わってみればホンダの自社株買い効果だけが残ったというシナリオも有り得ます。

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December 21, 2024

今週の相場(12/20時点)

今週のS&P500は2%安、NASDAQは1.8%安、日経平均は2%安。

米長期金利は4.4%→4.53%、ドルインデックスは107.0→107.8、ドル円は153円67銭→156円64銭。少しのドル高と大きな円売りという結果でした。

FOMCは予想どおりの0.25%の利下げでしたが、来年の利下げ見通しが1.0%(4回)から0.50%(2回)に変更されました。

一方の日銀は、予想どおりの金利据え置きでしたが、総裁は何を思ったのか、次の利上げは春闘を見てからという腰砕け発言で、一気に円安が進みました。様々な口実を付けて、要は利上げを先延ばししたいという姿勢が明白でした。

借金大国日本の中央銀行が、通貨と物価の番人になり得ないことは現総裁の責任ではないと言えますが、口先での為替の番人でさえ出来ないのなら、無能と言われても仕方がないところです。

金曜発表のPCE総合価格指数は前年比で+2.4%。今年に入ってから、概ね2.0~2.5%の範囲で安定しています。

PCEコア価格指数は前年比で+2.8%。こちらは概ね2.5~2.8%の推移です。

CMEのFedWathでは、来年末のFFレート予想が3.75~4.0%が最多。FRBに従い、2回利下げの織り込みとなっています。

コモディティ市場では、金・銀・銅、そしてWTIがいずれも小幅安で、1~3%安の状況です。

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December 15, 2024

今週の相場(12/13時点)

今週のS&P500は0.6%安、NASDAQは+0.3%、日経平均は+1.0%。

米長期金利は4.15%→4.4%、ドルインデックスは106.0→107.0、ドル円は104円98銭→153円67銭。

日銀の利上げが遅れるのではとの観測報道が広がり、米金利の上昇もあって、ドル円は円安方向でした。

11日公表の11月CPIは、前年同月比で+2.7%。市場予想通りですが、9月以降+2.4%、+2.6%、そして+2.7%というジリ上がりの推移です。

エネルギーと食品を除くコア指数も市場予想通りで、10月と同じ+3.3%でした。

前月比では総合指数、コア指数とも0.3%上昇と、おおむね予想通りでした。

12日の11月卸売物価指数(PPI)は、前年比で+3.0%と前月の2.6%から加速。前月比では+0.4%と予想以上の強い結果で、インフレとの戦いは後退しました。

結果として長期金利は上昇。2年金利も4.10%から4.25%です。

FedWatchでは、今月の利下げ確率は95%と確実視されていますが、来年末の金利予想は3.75-4.0%(利下げ2回)が最多で、先週の3.5-3.75%(利下げ3回)が最多から下方向に変化しました。

コモディティ市場では、金が+1%、銀が2%安、銅は変わらず、WTIは+6%でした。シリアのアサド政権崩壊でロシアとイランの劣勢を機に、西側が制裁を強化して原油供給の削減に繋がる等の観測があったようです。

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December 08, 2024

今週の相場(12/6時点)

今週のS&P500は+1.0%、NASDAQは+3.3%、日経平均は+2.3%。

米長期金利は4.18%→4.15%、ドルインデックスは105.8→106.0、ドル円は149円70銭→104円98銭。金利と為替は小動きでした

注目の11月雇用統計は、雇用者数が+22万7000人。
9月と10月が合計で56千人ほど上方修正されたので、この3か月間の平均は16万2000人。

これは、1月~8月の平均23万人よりも少なく、この数字からは雇用情勢の軟化が感じられます。

失業率は4.2%に上昇し、前月の4.1%から悪化。1~4月までは4%を切っていましたが、その後はずっと4%台です。

11月の平均賃金は前月比+0.4%、前年比+4%で、10月と同じでした。

CMEのFedWatchによる今月FOMCでの利下げ予想は86%です。利下げトレンドを変えるほどの雇用情勢の変化はなかったと市場は見ている様子です。

コモディティ市場では、金・銀・銅とWTIは小動き。コモディティを押し上げる大きなエネルギーは、仮想通貨に向かっています。

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