中国の民衆は日増しに政府に対する信頼を失っている―ドイツメディア
2012年3月5日、ドイツの南ドイツ新聞は、中国の民衆は日増しに政府に対する信頼を失っていると報じた。6日付でドイチェ・ヴェレが伝えた。
中国は全く平静ではない。四川省では昨年3月以降、中国政府に抗議するチベット族の焼身自殺が相次いでおり、兵士が消火器を持ってパトロール、寺院も大半が封鎖されている。新疆ウイグル自治区でも流血ざたの騒ぎが多発し、カシュガルのカルギリク県ではこのほど20人の市民が警察との衝突で亡くなっている。
中国共産党は分裂分子による反乱を鎮圧しなければならないと言っているが、実は早くから中国各地のあらゆる場所で抗議デモが起きている。届け出を出さないデモの件数は毎年18万件。1日あたり500件の計算になる。抗議の理由は環境汚染、給与未払い、警察の暴力、土地の収用問題など様々だ。
中国の民衆は日増しに政府に対する信頼を失っている。世界銀行も「中国の経済成長は転換点を迎えた。中国は経済構造を変える必要がある」と指摘している。そして、さらに自由に、さらに環境を改善し、さらに創造性を高めるとともに、官僚の腐敗も抑えなければならない。官僚たちの悪事をマスコミが自由に報道できるようにすべきである。(翻訳・編集/NN)