September 15, 2019

今週の相場(9/13時点)

今週のDOWは+1.6%、NASDAQは+0.9%、日経平均は+3.2%(+789円)。

ドル円は106円90銭→108円10銭と、為替の力も借りて日経平均は9連騰です。

米中貿易戦争に緊張緩和のサインが見られ、中国はアメリカの大豆を買うと公表し、米政権からは最強硬派のボルトンが去りました。

外部環境に最も脆弱と言われる日本株は、逆もまた真なりでしょうし、中国ネタには敏感です。

米長期金利は1.56%→1.90%と大きく上昇。あまりに買いすぎた債券の量に、投資家はゲップを起こし、一部を吐き出しました。ちょうど8月初めの水準ですので、1か月かけた債券価格の上昇が2週間で消えました。

CMEの金利先物市場では、9月の利下げ予測が、先週の90%→78%まで低下。2割の人が、金利据え置きかもしれないと思い始めたのは大きな変化で、ある意味で「普通」になってきたと評価できそうです。

8月の米CPIコアは2.4%の上昇と、1年ぶりの大幅な伸びとなっており、物価と株価を見ているだけなら利下げ不要。

トランプがマイナス金利さえ要求する中で、FRBがどの程度抵抗するのかが注目です。

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September 08, 2019

今週の相場(9/6時点)

今週のDOWは+1.5%、NASDAQは+1.8%、日経平均は+2.4%。

ドル円は106円30銭→106円90銭とやや円安。

珍しく日経平均の上昇率がNYを上回っているのは、今週の株価上昇がファンダメンタルの改善に基づくリスクオンというよりは、過剰なリスクオフの修正とでも言った様相だったため、悲観論の強い方がより反発したということでしょうか。

DOWのチャートは1か月ほど続いたレンジから抜け出しました。

Dow09077

外部環境の実態はさほど変わっていません。

明るい要素として指摘されている米中貿易交渉再開は、10月1日の国慶節に向けたリップサービス的な面が強く感じられ、そもそも米中覇権争いには当分終わりがありません。

香港では「逃亡犯条例」が公式に廃止宣言されましたが、これは民主化勢力が要求する5つの要求の一つにすぎませんし、全てを香港警察に丸投げした当局側との溝は深く、落としどころが見えない中で衝突は続いています。

英国では、10月離脱に拘る首相と、合意なき離脱を避けたい議会が対立し、更に混迷は深まっています。離脱した際の北アイルランドの国境管理という最大の懸念は置き去りにされ、選挙や離脱時期の延長の有無という政治的争点だけが表面化しています。

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September 01, 2019

今週の相場(8/30時点)

今週のDOWは+3%、NASDAQは+2.7%と持ち直しが見られたものの、日経平均は僅か7円安と変わらず。

ドル円は、105円40銭台から106円30銭と1円ほど円安ですが、日本株へのインパクトは感じられませんでした。

DOWのチャート。

Dow0901 

この1か月間は二つの移動平均線に挟まれた動きとなっており、下げ過ぎれば米政権からの支援が期待できるものの、自力上昇エンジンについてはまだ懐疑的という感じがします。

米長期金利。

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先週の1.53%→1.49%と債券への逃避が継続。

2年と10年は、1.50%で同じ。逆イールド状態なら株が下げるとは決まってはいないものの、歓迎すべき金利状況でないことは自明です。

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August 18, 2019

今週の相場(8/16時点)

今週のDOWは1.5%安、NASDAQは0.8%安、日経平均も1.3%安でした。

ドル円は先週の105円70銭→106円30銭と円安方向ですが、全般風景は「ドル高円高」気味で、ユーロ円が円高方向でもあったため、為替は日本株への支援材料にならなかったようです。

金(GOLD)は本来ドル高局面では上がりにくいのですが、先週の1508$→1523$と上昇。依然として相場への不安感は強そうです。

一方、ビットコインは120万円から一時は100万円へと急降下。まだまだ避難場所には成り得ず、トランプ同様に予測不可能な動きです。

米長期金利は1.74%→1.55%と大きく低下。世界中で低金利化が進み、ドイツ10年国債は、年初に0.2%程度の金利がありましたが、3月に水面下に沈み始め、現在はマイナス0.7%。

中央銀行が債券を高買いすることで、本来は生じないはずのマイナス金利が発生し、今はそれが常態化。デンマークでは金利をもらえる住宅ローンが数年前から登場しています。

「米国債利回りがゼロ以下になるのを妨げるものは何もない」というグリーンスパンの発言で、まるで債券買いにお墨付きが与えられたかのように振舞った人たちがいたのかもしれませんが、不自然なマイナス金利を前提とした今の債券相場は、実は株とは比較にならないほどの官製バブルなのかもしれません。

2年前、アルゼンチン100年債が7%台の「低金利」で売れたことが驚きをもって報じられましたが、そうした官製でない(?)バブルの是正は既に始まっています。

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August 11, 2019

今週の相場(8/9時点)

今週のDOWは0.7%安、NASDAQは0.6%安、日経平均は1.9%安。

ドル円は先週の106円50銭台→105円60銭台へと約1円の円高ですから、日経平均は為替で1%下げ、米株安連動でもう1%下げの展開でしょうか。

今週は、世界あちらこちらで金利安、通貨安競争が激化しました。

主な政策金利の利下げは、ニュージーランドが1.50%→1.0%、タイが1.75%→1.50%、インドが5.75%→5.4%。

中国人民元は節目と思われていた「7」を11年ぶりに下方突破し、1$=7.06元へと誘導されました。人民元を安くすれば中国も返り血を浴びますが、関税分を取り返す効果とギリギリのバランスを追及しているということかと思います。

ドルと元の下げで自国通貨が割高になってはたまらないと、我も我もと緩和方向に舵を切っていますが、ドル安を受け入れ出来る余地については、各通貨・アセットによって相当の違いがあります。

今月の上昇率は、ユーロが1%、円が3%。まだ緩和余地のあるECBと比べて、ほぼ弾を打ち尽くした日銀は、通貨高への抵抗力が弱いと市場は見ています。

商品クラスでは、金(ゴールド)が5%、ビットコインが20%、そして原油(WTI)は逆に7%安。
かつてはユーロと原油がドル安の代表的受け皿でしたが、現在は景気後退懸念も同時進行しています。

金とビットコインはドル安による上限など無いので、行くとなればどこまでも行くでしょう。

米長期金利は1週間で2.01%→1.74%と、大きく低下。

経験則として、日米金利差1%に対してドル円が10円程度動くと知られているので、米長期金利が2016年夏の1.35%を射程にしていると仮定するなら、あと3円程度はドル円での円高も考えられます。

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August 04, 2019

今週の相場(8/2時点)

今週のDOWは2.6%の下げ、NASDAQは4%下げ、日経平均も2.8%下落しました。

ドル円は久々に大きく動き、先週の108円70銭→106円60銭と2円の円高。年初フラッシュクラッシュの104円台も射程です。

「8月の円高」というアノマリーがありますが、今回のリスクオフ気分のトリガーは、皮肉にもFRBによる利下げでした。

7月31日のFOMCでは大方の予想どおり、FFレートは0.25%引き下げられて2.00~2.25%。

10年ぶりの利下げですから、リーマンショック以降継続的に上昇してきた株式相場に大きな曲がり角が来たのかと身構えるのは当然ですが、パウエル議長にそうした歴史観は乏しく、景気サイクル半ばでの調整と言ってみたり、利下げは一度きりでないと発言を修正したりと今後の金利の方向性を示すことが出来ず、相場は不安定化しました。

やはりトランプに脅されてしぶしぶ下げた保身行為なのかと、その曖昧な言動に失望感が広がる中で、当のトランプが中国に追加関税するとのtweetを発信。

その絶妙なタイミング(?)に、ぐらつきかけていた投資家心理は大きく揺さぶられ、米長期金利は先週の2.07%→1.85%まで低下。

怯えた投資マネーは、固定相場と揶揄されていたドル円を動かしましたが、ドルインデックスは98.1と高止まり。ユーロドルでのドル安はさほどではなく、避難心理ばかりが先行した結果となっています。

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July 28, 2019

今週の相場(7/26時点)

今週のDOWは+0.1%、NASDAQは最高値を更新して+2.3%、日経平均は+0.9%。

ドル円は、先週の107円70銭台から1円ほど上がって108円70銭近辺。

欧州中央銀行(ECB)は25日、ユーロ圏経済を支えるための金融緩和を夏季休暇後に拡大すると強く示唆したと報道されており、基本的にはユーロはドルに勝ちにくい環境かと思われます。

来週のFOMCでは利下げが確実視されており、相場は崩れないという楽観気分が支配的で、米中貿易戦争も日本の韓国への輸出手続き見直しも何のそのと、半導体指数は今週だけで4.5%も上がり、NASDAQを牽引。

好決算のグーグル(アルファベット)は26日に10%上昇して約8兆円もの新たな資産価値を生み出し、一瞬にしてゴールドマンサックスが一つ増えた、と話題になりました。

日本でもアドバンテストが1日で20%上昇するなど、あまり見ないような集中買い現象が発生し、景気後退予防のために利下げするという現実の経済環境と乖離したお花畑相場が一部で発生しているのではないかとも懸念されます。

FOMCの結果がどうあれ、政府とFRBが何とかしてくれるというこの他力本願相場が崩れない限りは、買って勝負だというトレーダーが多数派の相場が続くように思われますが、相場の変化は一瞬に訪れるので、慎重に観察し続けるしかなさそうです。

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July 21, 2019

今週の相場(7/19時点)

今週のDOWは0.7%安、NASDAQも1.2%安、日経平均1%安。

米国株は先週の高値更新の反動安と見るのが自然かと思われますが、日経平均は2週連続安。

米株ロングかつ日本株ショートという必勝法は依然として機能しているようです。

米長期金利は先週の2.12%→2.06%に下落し、ドル円は107円90銭→107円70銭台と僅かながら円高方向。

18日、ウィリアムズNY連銀総裁が「利下げというワクチンで経済の災いを予防すべき」と発言したために一段と利下げ期待が強まり、米金利低下→ドル安になったものの、更なる株高を演出するには至りませんでした。

一部には今月のFOMCで0.5%の利下げを見込む声もありますが、さすがにそれは無いのではと思っています。

ファーウェイ問題と需要懸念で大きく下げた半導体指数は、5月の安値から2割近く反発しました。

日本株でいうと、アドバンテストが2500円→3200円、東京エレクトロンが14000円→17000円など、不人気で閑散とする東京株式市場もノーチャンスではないようです。

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July 14, 2019

今週の相場(7/12時点)

今週のDOWは+1.5%、NASDAQは+1.0%で、揃って高値更新。

日経平均は逆に0.3%安。

日本株が米国株上昇に付いていけないのは、米株上昇の一因がドル安(円高)なのと、依然として中国経済への懸念が強いことが理由と思われます。

日本が韓国への輸出規制を強化するニュース(いわゆるホワイト国解除)は、日米の半導体企業にプラスとみられることもあり、米国市場ではマイクロンはじめ半導体銘柄の反発が顕著ですが、日本の同種の銘柄に関しては動意薄です。

ドル円は先週の108円40銭台→107円80銭台へと円高方向でした。

今週注目されたFRBパウエル議長の議会証言は、市場に優しいトーン。

「前進しているようにみえた貿易交渉は逆に不確実性が増し、経済拡大を続けるためにより緩和的な金融政策を実施する根拠が強まった。」

ここまで言いますかというくらいのハト派発言によって今月FOMCでの利下げは確実視され、株価を押し上げました。

米長期金利は2.03%→2.12%と上昇。仮にFFレートが0.25%下がると、おそらく2.15%程度に誘導されるので、長短金利逆転現象はかなり緩和されます。

史上最高値を更新したDOWを長期的に眺めると、60年で45倍。

これは年間6.5%複利ですので、過去に短期金利が20%に近づくようなインフレもあったことを考えると、比較的穏やかで受け入れやすい数値という気もします。

つまりは、極めて割高なようで、一定の抑制が効いているということになるのでしょうか。WSJによるバリュエーションは、DOWが予想PER17倍、NASDAQ22倍です。

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July 06, 2019

今週の相場(7/5時点)

今週のDOWは+1.2%、NASDAQは+1.9%と堅調で、DOWも史上最高値を更新しました。

日経平均も薄商いながら+2.2%。

米中間で更なる関税賦課が避けられたG20の結果を受けて、株式市場は基本的に買いが優勢でした。

6月の米雇用統計は、雇用者数が22万4000人増、失業率は3.7%と0.1ポイント悪化したものの労働参加率が0.1ポイント上昇で実質改善、平均時給は前年同月比3.1%増と堅調。

これを受けて、米長期金利は直前の1.94%→2.03%に上昇。ドル円は、先週の107円台から108円40銭台と円安。

強い雇用統計が利下げ観測を弱めて株を下げた、と解説されていますが、金曜の下げはDOWもNASDAQも0.1%程度ですから、依然としてFRBが利下げで株価を支えてくれるとの期待感は変わっていません。

CMEの金利先物市場では、12月の金利が1.81%と、現行の2.41%より0.6%も低く取引されており、年内に2回以上の利下げを織り込んでいます。

株価は史上最高値で雇用は好調ですから、伝統的な常識(?)では利下げの根拠が見つかりませんが、中国の景気後退感や既に決まった米中関税、ドイツが3年ぶりにマイナス金利になるなどの不安感が漂う中で、ここまで市場に利下げを期待させてしまった以上はやるしかないだろうと、FRBは追い込まれています。

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