January 12, 2019

今週の相場(1/11時点)

今週のDOWは+2.4%、NASDAQは+3.5%、日経平均は+4.1%。
日本が大きいのは、4日金曜日の大幅反発分が今週にずれ込んでいるためで、それを除くと1.6%です。

12月の安値からの反発力を比較してみると、終値ベースで、DOWが+10%、NASDAQ+12.6%、日経平均+6.3%です。

DOW週足です。

Dowww01122

最悪の12月とも言われたクリスマスプレゼントから順調に戻っているとも言えますが、それは割高領域への復帰でもあり、FRBのスタンスや企業業績に脅える日々へ帰っていくことでもあります。

この反発には米当局の株価対策の影もちらつきます。
クリスマス直後には6兆円あまりの年金買いがあったとされ、年明け4日にはアトランタの討論会で、バーナンキとイエレンがパウエルを囲んで脅す(?)という荒技もありました。

今週は小売り株が大きく売られ、代表的な百貨店銘柄であるメーシーズは14%も下げました。

株が下がれば買い物は控えるという形で、資産市場の下落が現実の経済に波及しますので、なんとか株安を止めたいという気持ちは理解できますが、そもそもの原因は割高になった株価自身ですから、無理やり戻せば、また同じことの繰り返しです。

ドル円は週間で、108円50~60銭近辺で変わらず。

Dy011222

104円まで付けたフラッシュクラッシュからは戻ったとはいえ、チャートを見ると、明確に上値を抑えられています。

再びドル安が本格化すると、この104円は分かりやすい目印になります。

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January 05, 2019

本年第一週の相場(1/4時点)

新年に入って米国市場は3日間、日本市場は1日だけの取引ですが、DOWは+0.4%、NASDAQ+1.5%、日経平均はマイナス2.3%。
但し先物ベースだと日経平均は+0.4%となり、DOWと一緒です。

株式相場は割高を修正しようという下方圧力が依然強く存在しますが、これはFRBへの催促相場でもあり、4日のDOWは、パウエル議長の柔軟な発言を材料視して前日に下げた約700$を取り戻すという乱高下を演じています。

為替市場では、2日午前8時(NYは元旦休日のPM6時)という空白時間帯に1$=104円というフラッシュクラッシュがあり、正月で飲み過ぎたかと自分の目を疑いましたが、現在は108円50銭。
昨年末の109円60銭からは1円程度の円高レベルとなっており、先月中旬に113円から下降し始めた円高トレンドが継続中です。

Dy0105556

米長期金利は年末の2.68%→2.67%と小動き。

ドルインデックスは拮抗してはいるものの11月の高値は抜けず、穏やかなドル安トレンドが出来るかどうかトライ中、といったところでしょうか。

Dxy010555

原油相場(WTI)は、昨年末の45$台→48$台と大きめの反発。

昨年末に書いた見通し、

・米国株は依然厳しい
・ドル円は円ショートが残っていて危ない
・原油価格は案外底堅い
・ドル安なら癒し

に概ね沿ったスタートです。

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December 31, 2018

2018年の相場(その2)

2018年の米国市場は、株、債券、コモディティ、US-REIT、全てが下げるという変調の年でした。

日経新聞によるアセットクラス毎のまとめです。

2018asset

年間で見れば、株を売って債券を買うローテーションが成立せず、勝者は現金。
賢明な投資家は楽観の2017年に警戒を強め、次第にキャッシュポジションを高めていった様子です。

今年の年末にかけて相場が荒れたのは、明らかに割高となった株価が景気後退懸念と金利正常化で価格調整を始めたのですから、素直に考えて、来年の米国株の見通しは暗いです。

特に、今年の第三四半期までのように、ドル高と米国株高の共存は、まず起こらないと思われます。

現在の米国投資家は、「確かに株の見通しは暗い。しかしドル安になるなら、原油もある程度持ち直すだろうし、新興国の株と債券は安定するはずだ」などと、ドル安に一筋の光明を見出したい心境ではないかと推測されます。

現在のドルは確かに高値圏にあると言え、下図はFRBの貿易加重平均ドルチャートです。

Frbdin2018

中長期では、ドルと金利の関係は明確でないことが知られていますが、他の要素がなければ、金利と通貨は短期的に順相関です。

FRBの利上げ回数が今年よりも減ることは、まず間違いないところ。
また、相場は願望を自己実現する習性があるので、投資家が「お願い(お祈り?)ポジション」を作っているうちにそれがトレンドとなることも有り得るシナリオです。

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2018年の相場(その1)

今年の日経平均は年間で12%安と、7年ぶりの下落です。

米国市場はまだ1日残っていますが、DOWは年間で6.7%安、NASDAQは4.6%安です。
特に12月は両指標とも10%安と、嫌な終わり方になりそうです。

東京株式市場ではTOPIXが18%安と、日経平均より6%も下げが大きく、日経平均以上に投資家の懐は痛んでいるものと推測されます。

さらに悲惨なのは小型株。

JASDAQ指数は年間で22%安、東証マザーズ指数は34%安。
寄らば大樹、天候の悪い時は少しでも揺れの少ない船を選ぼうとするリスク回避姿勢が現れています。

最終的な時価総額は、東証一部570兆円、2部7兆円、JASDAQ8兆円となり、合計で585兆円。
概ね現在のGDPと一致しているかと思われます。

東証1部全銘柄のPBRは1.1倍、PER12.5倍、配当利回り2%。
特段割高とは言えませんが、今後の展開は為替を含めた外部環境次第かと思われます。

元々リスクマネーの少ない東京株式市場では、余計なお世話しかしない日銀と、ハイボラを求めるAIや外人勢が跋扈し、日本人目線によるプライシング機能はほぼ失われているものと感じられます。

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December 30, 2018

5分で振り返るポンドの歴史(改訂版)

大英帝国を打ち立てた19世紀、ポンドは基軸通貨でした。
日露戦争の戦費調達のため、高橋是清が二度もロンドンを訪れ、ポンド建て日本国債発行に奔走したことは良く知られています。

イギリスの最大支配権地域は、ざっと下図の通りです。

Englandcolony201602

1873年に出版されたジュール・ベルヌの「80日間世界一周」は、ロンドンからスエズ運河(エジプト)を通って、インドのボンベイからカルカッタ、そしてビルマを経て香港、横浜、サンフランシスコ、そしてニューヨークからロンドンに戻るというルートですが、日米以外は全て英領でした。

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December 23, 2018

今週の相場(12/21時点)

今週のDOWは6.9%安、NASDAQは8.4%安、日経平均は5.7%安。
ドル円は先週の113円40銭→111円20銭台へと、2円以上の大幅な円高でした。

DOW週足です。

Dow12211

1月の高値からは16%下落しました。

ドルインデックスは、97.4→97.0と僅かにドル安方向ですが、依然として高値圏。
ドル円での円高は、ようやく円安トレードの巻き戻しが始まったものと解釈されますが、18日時点でのシカゴ筋ポジションでは確認できません。

米長期金利は2.88%→2.79%に低下。
イールドカーブは先週より更にフラット化が進みました。

Usyield12211

但し、2年と10年の長短金利差は0.15%と、先週の利上げ前の0.16%と殆ど変わらず。
カーブが下に平行移動しました。

現在のFFレートは2.4%で2年金利が2.63%ですから、あと1回の利上げなら、2年が2.65%、10年が2.8%くらいでまた耐えることが出来そうです。

CMEの金利先物市場では来年末の金利が2.51%で取引されているので、市場としては来年の利上げは0~1回しか織り込んでいません。

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December 16, 2018

今週の相場(12/14時点)

今週のDOWは1.2%安、NASDAQは0.8%安。
先週の大幅安からの反発期待は裏切られました。

日経平均は1.4%安。
この間のドル円は、112円70銭→113円40銭へとやや円安に振れたものの、狭いレンジでの行ったり来たりであり、あまり助けにはなりませんでした。

今さらながら、米国株がバフェット指数で3割も下げ余地があることが語られていますが、DOWは24000$、日経平均は21000円が何とか支えになっているようなチャートです。

DOW週足です。

Dow12155

ドルインデックスは、先週の96.5→97.4と上昇。
アメリカ経済も来年以降は心配ですが、欧州はもっと心配ですから、ユーロからドルへのシフトが発生しています。

年初来のドルインデックスです。

Dxy12155

ひたすらユーロ/ドルの売りで勝負するのが正しかったようです。

大きく揺れる株式市場に比べると、為替市場は安定的。
基本的には、「株ほど踊らなかった」ことが低ボラの背景にあろうかと思います。

ひところのトルコリラ騒動も鎮静化し、ドル高傾向とは言え、新興国全般の株式・為替は低位ながらも落ち着いているように見えます。

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December 08, 2018

今週の相場(12/7時点)

今週のアメリカのメディアは、パパブッシュの追悼一色でした。

現役時代、これほどの人気はなかったと記憶していますが、今になってみれば、大統領のパーソナリティもアメリカの求心力も随分とマシだったという懐古的な気分が感じられます。

マーケットは荒れています。
今週のDOWは、4.5%安、NASDAQは5%安。
日経平均は3%安ですが、月曜までの7連騰で1000円以上上がり、その後の3日間でその全てを吐き出しました。

キーワードは、「逆イールド」と「ファーウェイ」でしょうか。

アメリカのイールドカーブ。

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2年が2.71%、5年が2.69%と逆転していますが、2年と10年(2.85%)の逆転はまだ。
また、仮に長短金利が逆転しても、現実の景気後退には1年程度のタイムラグがあることが知られています。

要するに投資家は、ビビッてます。

株のハイボラに比べると、為替市場は比較的冷静。
ドルインデックスは、先週の97.3→96.7と若干低下。
この間米長期金利は2.99%→2.85%と低下しているので、金利との整合性はあります。

ドル円は、113円50銭→112円70銭。
依然として、株安の割には円安(ドル高)基調が大きくは崩れません。

イギリスはブレグジット、ドイツはメルケル弱体化、イタリアは財政問題、フランスは国内暴動と問題ありすぎて、ユーロが買えないからドルは売られにくい、という背景があるのかもしれません。

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December 02, 2018

今週の相場(11/30時点)

今週のDOWは+5.2%、NASDAQは+5.6%と大きく反発。

日経平均は、+3.3%ですが、6連騰。
ドル円は、112円90銭→113円50銭へと、60銭程度の円安方向でした。

FRBのパウエル議長が、10月3日の「a long way from neutral 」→11月28日「just below a range of estimates of the so-called neutral level」と、金利へのトーンを変更したことが、市場にポジティブインパクトを与えました。

この間、DOWは8%ほど下がっていましたから、いつもどおり、株価が下がれば利上げが遅れるというFRBへの期待感が膨らみました。

利上げを嫌うトランプへの配慮という声もありますが、経済指標にも変化が現れています。

アメリカ新規失業者数。

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November 25, 2018

今週の相場(11/23時点)

今週のDOWは4.4%マイナス、NASDAQは4.3%マイナス。
両指標とも、先週の約2倍の下げとなりました。

日経平均は、前週比で▲34円しか動かず、マイナス0.2%。
ドル円も112円80~90銭で、ほぼ変わらず。

通常のリスクオフ局面は円高に波及して日本株を売らせますが、今回はドルへの需要が強く、円ショートがなかなか崩れないため、「ドル円しっかり」が日本株を下支えしています。

米長期金利は、3.06%→3.04%へと若干下がりましたが、株売りを止めるほどの効果はありませんでした。

ドルインデックスは、96.4→96.9と、ドル堅調。
金利低下でもドルへの逃避(?)買いです。

原油価格(WTI)は、56.4$→50.4$と10%下落。
10月初旬の76$以降、つるべ落としのように降下し、アセット全体の下げを主導する事態となっています。

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