« 10/26 小康状態[+115千円] | Main | 10/28 夜明け前[+48千円] »

October 27, 2004

10/27 重症[+35千円]

NYDOW 9888(+138) NASDAQ 1928(+14) N225 10691(+19)

物見遊山気分で忠告を無視したとするならば、市場が全く材料視しないのも当然と思われます。

NYの上昇幅に対する日経平均の感応度は、経験則的に+100円前後と考えていました。寄り付きはだいたいその通りでしたが、その後上げ幅を縮めました。

戻りの重さはかなり重症で、先週末との比較で、日経平均が10857円→10691円(166円安)。その間DOW(1日遅れ)が、9865$→9888$と回復しているのに比べれば明らかでしょう。

新興市場の主要指数は続落で、参加者の間に底打ち感が、いつまで経っても形成されません。


オプトは+17000円でしたが、アセットは引け際に売られて-11000円。

今日の成績は、+35000円でした。

アセットについては、思ったほど強くは無いというのが感想です。

オプトについては、高PERではあるものの、かなりの下値抵抗力があると感じられます。
但し60万円は厚い壁です。

様々な資料を見ている限り、不動産流動化事業に関する環境は、昨年とは激変しており、1年前に(ファンドで)買ったものは全て大幅に含み益でしょうが、今年買ったものは大きなダウンサイドリスクを抱える可能性があります。

今日の日経金融「私募不動産ファンド過熱」と、日刊工業新聞「J-REITにビル売却の動き」を関連させて想像力を働かせれば、金融と不動産運用のプロ達がどのように現在の不動産マーケットを捉えているかが相当程度想像出来ますし、こうした認識はいずれ個々の関連銘柄の値動きに大きく影響を与えるものと考えられます。

それは単に不動産流動化銘柄の動きに止まらず、中期的には、銀行、不動産、内需(消費)関連全体へ波及する流れであり、国債マーケットと実物不動産価格の強いリンケージにより波乱的な動きが生じる蓋然性を示唆するものですが、かと言って今すぐ起こるわけではないので、時間がある時に考察を進めることとします。

明日は4社IPOですが、その中でも新華ファイナンスが「訳のわからない度」で注目されているようです。
TokyoIPOを見ると、

当社は2004年1月に設立された会社であるため現在まで第一期の決算を迎えておらず、記載内容は株式交換により2004年3月4日付で当社の完全子会社となったXFN(新華ファイナンシャル・ネットワーク・リミテッド)の直近の連結経営指標を参考情報として掲載。

との記載があり、まだ一回もまともな決算を経験していない赤字会社をなぜ上場させる必要があるのか、理解に苦しみます。
東証は、どのようにして、投資対象としての的確性や、事業の将来性を判断したのか、上場審査のプロセスと最終判断の基礎となる事実について開示し、リスクの程度を投資家に認識させるための材料を提供すべきものと考えます。

一部にはアンジェスと比較する向きがあるようですが、未熟な企業を上場させることで、またも多くの個人が被害を受ける可能性があります。
ある意味で、夢だけが株価を構成する要素という企業に対する私の見解は、以前「どうなるアンジェス」に書いたとおりです。

夢のHGF遺伝子治療薬、中国全土への投資ツールの提供サービス。
どちらも大変魅力的です。

適正価格の基準が難しいこの手の銘柄の値動きに、情報量が少ない個人が立ち向かうのは非常に難しく、冷静な対応が求められます。

|

« 10/26 小康状態[+115千円] | Main | 10/28 夜明け前[+48千円] »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 10/27 重症[+35千円]:

« 10/26 小康状態[+115千円] | Main | 10/28 夜明け前[+48千円] »