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February 21, 2007

ドテンの円安

12時40分頃、福井総裁が利上げを提案したというNHKの報道による株安、円高は限定的で、2時過ぎの正式発表直後から株は買い戻され、円はあらためて売られました。

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新日鉄の日中足を見ると、2時が安値で、その後急激に買戻しが入り、ほぼ高値引けです。

債券も発表後にむしろ買われており、これで債券を売る(金利が上がる)理由がなくなったとの見方が優勢です。

利上げの判断自体は私は正しいと思いますが、日銀の期待するシナリオが実現するとは限らず、今後経済指標が悪化した場合には、日銀の信任はますます揺らぐでしょう。

今や「鉄」を扱わなければ投資家に非ずの雰囲気ですが、残念ながら意地を張って買っていない私は仕方がないのでホンダの安値をこそこそと拾っていました。

利鞘拡大期待で銀行が買われていますが、現在のように資金需要が弱い中での利上げは、金融機関から見ると売値に転嫁しにくいコストアップであり、それほどの買い材料ではないと私は考えます。
海外市場では、利上げ=金融売りという構図は珍しくありません。

REITは相変わらず低位銘柄のジャンプアップが激しく、日々割安感が失われています。

今日の利上げにより、むしろ長期金利は安定しそうですから、そうした外部環境を材料に、もう一段の水準訂正も期待されますが、さすがにこの相場も第四コーナーにさしかかっているように感じられます。

円高局面で円売りしたい人がいかに多いかが証明され、ドル円121円台、ユーロ円は最高値159円の更新が目前です。
苦労していたFXは一気に含み益に転じました。

こうして日本の優良な企業や不動産がドンドン外資に買われていくのは、国粋主義的な愛国心から見れば由々しい事態なのでしょうが、日本を海外投資家に保有してもらうことが、最大の安全保障と考えるしかありません。

本来は円高で国民が幸福になる国があるべき姿だと思いますが、円安でしか景気が刺激されない国にしてしまったのは、モノ作り偏重で、金融をおろそかにした報いです。

国内の必要分野に資金が回る仕組みが不足し、国が吸い上げた資金は無駄に地方にばら撒かれ、企業が稼いだ資金は成長性の高い海外ばかりに投資されて国内に還流せず、狭い住宅、満員電車など我々の身の回りの暮らし向きがほとんど改善されていないのは、その結果です。


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