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February 03, 2007

懐かしのウォーターフロントとネットカフェ難民

2日金曜日の日経平均は小幅続伸ですが、東証1部の騰落数は値上がり686銘柄に対し値下がりは900銘柄と値下がりが上回りました。

全体の上値が重いというよりは、ますます二極化が進行している結果指数が伸びないように見えます。

土地取得競争に追われる不動産流動化銘柄よりは、既に持っている人が勝ちという見方もあり、倉庫や電鉄、お馴染みの都競馬やよみランドが買われ、また来たか、の「ため息」も聞こえる相場になって来ました。

為替相場は、ポールソン発言は所詮ポーズであり、G7は無風というムードが高まり、円高は限定的でした。

政治的雑音が完全に消える日は来ませんが、あらゆる手段を使っても円安を持続させることが政府の使命であり、だからこそどんなに屈辱的であってもアメリカ中心外交を貫く意味があるともいえます。

雇用統計により、アメリカ経済は緩やかな拡大傾向となりそうであることが確認され、住宅市況の調整は、春から夏にかけてほぼ終了するような気がします。

ドル円は狭いレンジでの揉み合いを経て、125円に向かうのがメインシナリオだと考えられます。

昨日米ドルポジションを落とした分は豪ドルを増やして調整したので、現在米ドル:豪ドル=50:50のPFとなり、レバ5倍の巡航速度に戻りました。

WTIは59$に急騰。
60$の壁は非常に厚いと思われますが、もしもここをあっさりと超えてくるようなら、マーケット全体の風景は違ったものになるでしょう。


世界の大きな方向性として、労働分配率が下がり資本分配率が上がることは確実であり、即ち労働価値よりも土地等が生み出す価値が相対的に高くなるという未来を相場は織り込みつつ進展しています。

社会主義の衰退により、世界はより強弱が明確になりやすくなり、アメリカもロシアも中国も、国民に優しい政策よりも、国際競争を意識した覇権的な政治手法が国内の支持を得やすくなっています。

国際競争は組織戦であり、企業強化のために法人税減税競争になりますし、企業論理が福祉などの個人の願望よりも優先してしまいがちです。

結果として社会のセーフティネット機能は弱まり、何らかのきっかけで防護網から陥落してしまった人々は、ネットカフェ難民などとなって都会を漂流します。

日給6000円の仕事を携帯で探し、派遣会社の登録番号で呼ばれ、100円の食事代を倹約する生活。
「これ以上落ちてはいけない」とボロボロのノートに毎晩書き綴って精神の崩壊を食い止める努力。

そうして希望の切れ端を必至に手繰り寄せながら、狭い個室のイスで毎日身体を丸めて眠る若者がいるという事実には、格差を嫉妬で議論することとは切り離し、新たな貧困問題として向き合わなければならないでしょう。

ほんの少しだけ助けてあげれば、あとは自力で歩いていける人たちが大勢いるのなら、その支援は健全な投資行為でもあり、その道筋を仲介することこそ国家の重要政策といえ、先に豊かになった大人たちの社会的な責任でもあると思います。


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