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June 28, 2007

あれからもうすぐ10年

Hongkong1
10年前の5月、私は香港にいました。

当時は返還直前の香港を見ておく、という行為が一種のブームのようになっていました。

天安門事件からわずか8年。
中国が約束を守る国であると考える人の方が少なかった時代です。

自由で活気溢れる香港は見納め、というムードが広がり、香港の富裕層の中にはカナダなどへ脱出する人も多く、不動産や高級外車が投げ売り状態とも報道されていました。

九龍半島の突端にあるリージェントホテルのロビーラウンジ。
初めて訪れた80年代には、波間に浮かぶディンギーが印象的でした。

1997年、既にインターコンチネンタルに看板を架け替えていた名門ホテルは、相変わらずの喧騒の中、不安と苛立ちに包まれていたように感じました。


今週末、香港は次第に中国に取り込まれていく複雑な思いを秘めながらも、お祭り騒ぎに包まれるでしょう。

中国が香港と締結している「経済貿易緊密化協定(CEPA)」は、さらにその範囲を拡大し、証券業務に関する相互開放を進めて行くと報道されています。

大陸と香港との間で証券投資が自由であれば、Aを売ってHを買うという裁定取引により、おそらく100%儲かります。
このような「一物二価」が現実に放置されているという事実は、市場経済において今後二度と起こり得ない異常事態でしょうから、他の何を置いてもこの不可思議さと関わり合っておかないと、一生後悔すると思うのです。

現在アジアの経常黒字の内3分の2を中国が占めていると言われていますが、それだけ国内に溜め込んだマネーを、あらゆる方法を使って外に出していかなければ、中国当局が考える元の国際化は実現されませんし、上海バブルも沈静化しないことは明白です。

日本と違って外交上手の中国のことですから、7月1日には香港人が喜ぶようなサプライズを何か用意しているのかもしれません。


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