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July 15, 2007

鉄の次はアルミか

新日鉄とミタルは、欧州での自動車用鋼板の供給と北米市場での合弁事業など今後の提携に向けて覚書を結びました。

2001年に新日鉄と旧アルセロールが結んでいた提携は、欧州に進出した日本の自動車メーカーへ鋼材を提供する目的でしたが、反ミタル陣営を構築するという戦略的な意味合いもあったはずです。

そのアルセロールがミタルに買収されてしまったため、新日鉄はミタルと交渉しなければならないという皮肉な結果となってしまいました。

もしも交渉が決裂すれば、ミタルは強引に新日鉄を買いに来るかもしれないので、新日鉄はミタルが欲しがる技術を小出しに提供しつつ、その間に十分な買収防衛策の強化を図ろうという意図のようです。


非鉄業界でも大きなM&Aがあり、資源大手リオ・ティントが、カナダのアルミ大手アルキャンを総額381億ドル(4兆6500億円)で買収することで合意したと発表しました。

非鉄業界最大手は、あのデビアス(南アフリカ)とアングロアメリカン(英)が合併した現在のアングロアメリカン。
二位がBHPビリトン、三位がリオ・ティント。

BHPビリトンはBHP(豪)とビリトン(英)の合併、リオ・ティントは元々英国のRTZ とオーストラリアのCRAですので、上位はみな国際結婚組です。

なお、アルキャンには同業のアルコアが敵対的買収を提案していましたが、リオの発表を受けてこれを撤回しました。

そのアルコアにはBHPビリトンがPEファンドと共同で買収提案を行う予定があると報道されていましたから、リオ=アルキャンに対抗して、ビリトン=アルコアが誕生するのではないかという思惑が盛り上がり、アルコアの株価は先週13.6%上がりました。

日本では非鉄業界で売上首位の三菱マテリアルが、13日に5%以上上昇。

二位、三位は住友金属鉱山と日軽金。
なお日軽金はかつてアルキャンから50%の出資を受けていましたし、アジアで合弁事業を行うなど長く親しい関係にありました。


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