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August 18, 2007

大型株が小石のように沈む

日経平均は874円安。

新興市場がまだ人気があった2003年~04年頃、信用の買い残がピークに達すると、何かのきっかけで市場全体が連鎖安となる事が頻繁にありましたが、東証一部でこれほどのブン投げ合戦は、あまり記憶にありません。

今日はたまたま休みだったので、市場を見ていましたが、ITバブル以降最悪のライブショー観戦になってしまいました。

昨日のNYに下げ止まりの気運があり、寄り付きはそこそこ期待を込めて始まっていただけに、場中のさらなる円高進行が効き過ぎの冷却剤となり、最後は稀に見るフリーフォール状態でした。

今週の為替市場は日本が盆休みであったことも災いし、完全にぶっ壊れてしまったので、当面は相場観によるトレードは難しいと思います。

さすがにFRBは動きました。
公定歩合引き下げで欧米株式市場は反発し、CMEのNIKKEIは15800円台。

来週の日本株は、売られ過ぎの分が戻るのは当然として、その先の反発幅は為替市場次第です。

今は株安と円高が同時進行しているので、「円安になれば株価は戻りますよ」という言い方は出来ますが、本来的にはドル安が株高を支えてきたのが従来の市場構造です。

基準である通貨が下がれば資産が上がるのは道理。
ユーロドルは直近高値の1.38から1.348近辺まで下落しましたが、その調整幅は3%程度。
クロス円での急激な円高と比べると、ドルの買戻しは極めて限定的と言え、依然として長期的なドル安トレンドの持続が感じられます。

FRBの利下げはドル安の容認とも取れますから、これによって欧米、アジアの株価が一定の水準に回復するなら、現行の円高水準を世界が一緒に心配してくれるという事態は期待できません。

FRBは今後も適切に動くでしょうから、私は株式市場には依然楽観的ですが、為替市場に関しては長期的には円安傾向であるものの、3月ほど速やかには戻らないという想定でいます。

これまで日本人は円高になると、さらに懸命に努力して輸出価格への転嫁を最小限に食い止めて来たわけですが、もはや我々の社会は24時間働けるほど若くもありませんし、新たな競争相手も増えました。

日本人の選択肢は、今までの輸出偏重を考え直し、円高恩恵型のライフスタイルを育てて行くか、あるいは今一度自分たちの力で為替市場での円安を演出するか、極言すれば、どちらかしかありません。

私たちは、コンセプトが不明確な「美しい国」ではなく、人間関係を重視した伝統的な文化と最先端のIT技術がバランス良く融合した「成熟した国」を目指した方が良い、と市場が語ってくれているようにも思います。


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