また反発はしたけれど
中国市場は、大陸が軒並み下げて香港が大幅高。
この傾向が継続するのが本来望ましい形なんですが、明日はどうでしょうか。
日経平均は意外なほど上昇し、一時は+400円以上。
業種別では銀行セクターが+5.07%と全体を牽引しました。
しかし、中国のSWFも割高なものを買ってくるわけではありません。
私は日本経済がしっかりとした成長路線に乗っているとは考えていませんし、それを自覚した対策が取られるとも思いません。
そうした先行きを考えれば、現状の日本株は割高では無いものの、割安とは言い切れません。
特に銀行業界について私は弱気です。
度重なる再編劇もあり、大手銀行の不良債権比率は1.5%程度まで減りましたが、地銀は4%、信金7%、信用組合は10%。
大手が見放した企業を小さな金融機関が何とか支えているとも言えますから、これまで金融庁も日銀も特に数字目標を与えず、景気の回復が不良債権を自然治癒することに期待していました。
しかしながら、地方経済の回復は思わしくありません。
先日、東京北区にある滝野川信用金庫は、サブプライム関連証券で73億円の損失を計上し、他に1000億円のCDOを抱えていることが判明。
信金中金が優先株を引き受けて支援することになっています。
このような銀行はまだ他にあるのかもしれません。
預金、振込み、住宅ローン、投信購入、プライベートバンク業務。
いずれに関しても、ネットバンクや外資系など新規参入者が一歩進んだサービスを提供していると思います。
さらには「ゆうちょ銀行」が参入して消耗戦が激化するでしょう。
全体としてまだ銀行の数は多過ぎると思いますし、ネットバンクやセブン銀行などが新しい分野で次々と地盤を固める中で、既存の銀行が一体どういった将来像を描けるのか、私には全く見えません。
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