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January 30, 2008

みんなで貧乏になろう

開業直後の東京ミッドタウンを訪れた時、都心再開発とは一体何だろうか、と考えたことがあります。

少々身も蓋もない言い方になってしまうかもしれませんが、要するに「あちこちにあるものを集める」ということに尽きるのではないか。

ヒルズにしてもミッドタウンにしても、動物園にしても、それが磁力です。

今週の東洋経済に、「大阪復活の決定打は大阪駅への新幹線乗り入れ実現」という記事があります。

そもそもは「大阪経済大復活」という本からの引用のようですが、かつての国鉄、運輸省には、一つの駅にばかり人が集中するのは「不公平」という考え方があり、全ての新幹線駅は新駅という構想だったようです。

それに地元財界が大反対したのが、東京、名古屋、京都。
受け入れたのが、大阪、神戸、横浜。

新大阪、新神戸、新横浜周辺は結局のところ「乗り換えするところ」というイメージから脱却出来ていませんが、在来線一体のところは相乗効果で商業集積も進み、大変賑わっています。

大阪都心には大学もありません。
東京や京都には、中心地区に大学があります。

都市機能が拡散してしまうとパワーを発散しなくなり、周辺全体が沈んで行く、という典型が大阪かもしれません。
現状打破してくれるなら、茶髪弁護士も大歓迎。

東京は、おおよそどこの県からも、飛行機を使えば2時間圏内。
新幹線で1時間圏内に住む人は、ざっと5000万人。

首都がそれだけアクセスが良く、共有性が高いのは、国土の均衡ある発展のおかげ。
どこの国会議員も、ほぼ同じ時間で国会に集まれるように、空港建設はバンバン許可されました。

仮に証券化出来るとすれば、日本で一番高く売れるものは、東海道新幹線と羽田空港だろうと思います。

もしも成田が羽田沖にあったら、また、伊丹と関空と神戸空港が一つになっていたら、ジャパンパッシングの状況は大分緩和されていたに違いありません。

日本の財政は、毎年30兆円の赤字です。
にもかかわらず、今後10年間で60兆円を道路に使って本当に良いのか。

「道路を作る」と言い換えてしまえば、その実態がばら撒きかどうか問われないのが日本の政治。

道路が出来た頃には行きたかった病院が閉鎖されていたというのは、もはや田舎の笑い話ではなく、私の周辺でさえ、出産難民は深刻です。

「国土の均衡ある衰退」政策を採る日本では、どこに住んでも今より生活は悪くなるでしょう。


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Comments

つまり相加ならぬ相乗効果とも言えますでしょうか。昨今、地方では、生活利便性から、その中心の地方都市のマンションなどへの入居が増えているとのニュースをみた記憶がありますが、これも同じドライブかもしれませんね。そうなると、、東京、名古屋、福岡など特定都市は緩い右肩上がり、その他地方都市はフラット、以外の殆どは右肩下がりのイメージもできそうです。REIT投資などでは重要な着眼点になりそう。

Posted by: Blue | January 30, 2008 11:20 PM

>東京、名古屋、福岡など特定都市は緩い右肩上がり、その他地方都市はフラット、以外の殆どは右肩下がりのイメージ

おっしゃる通りかと思います。

肩を寄せ合い、既存のインフラを精一杯活用して中心部で暮らすというイメージです。

共倒れを避けるため、その他の地区は切り捨て、強制的に移住を促進していかざるを得ない地域が増えていくでしょうね。


Posted by: akazukin | January 30, 2008 11:46 PM

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