岩国の選択
76.26%と異例の高投票率となった岩国市長選挙は、米空母艦載機容認派の福田氏(37)が2%ほどの得票差で当選しました。
政府が補助金や交付金を差し止めるという「兵糧攻め」は確かにどうかと思いますが、財政が危機状態の中、負担と支給がセットになってしまうのも、ある意味仕方が無いようにも感じられます。
移転反対を貫いて「優雅な衰退」に陥るのか、「成長による生活向上」の可能性を目指すのか。
どちらが正しいということもないからこそ市民が選択するのですが、現状の地方都市が、それだけ生活向上を渇望している状態にあることが推察されます。
移転反対を主張した現職の井原氏(57)は、「子供や孫の世代のために申し訳ない結果となった」と敗戦の弁を語っていますが、福田氏に投票した人に言わせれば、自分たちの方がより切実に「これからの世代」のことを考えたのだ、ということなのかもしれません。
57歳と37歳の争い。
世代間の利害の対立を背景に、成長への危機意識の差が、わずかに1782票ではありましたが、接戦を制した要因だろうと感じられました。
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