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February 27, 2008

日本の円高対応力が試される

原油は再び100ドル超え。

ヴァーレ(旧リオドセ)との鉄鉱石価格の交渉が65%アップで決着したと思ったら、リオ・ティントは石炭を143%アップの提示。

止まらぬ資源価格の上昇で、スタグフレーションの懸念が強まる中、持ち直したように見えたドルは再び崩れてユーロドルは1.5を超えました。

ドル円は3時以降に107円の支えを突破して、現在106円台前半。

ようやく14000円台を回復した日経平均は、改めて円高抵抗力が試される展開になって来ました。

今から300年以上前、大航海時代に覇権を握ったスペインとポルトガルの政策は、重商主義と言われました。

重商主義は、「金銀という外貨」の獲得を重視し、貿易黒字を目指します。
輸出奨励のため、国内産業を手厚く保護し、輸入は制限します。

戦後の日本は「ドルという外貨」を獲得することが目的の重商主義的経済運営でした。

今でもコメに高い関税をかけ、外国人労働者や外資による日本企業の買収を厳しく規制しています。

円は外にドンドン出ていく一方、外貨は日本に入りにくいのですが、基本的に、悪いものは外からやって来るというのが日本人の意識ですから、これは当然とされます。

トヨタが改善運動を時間外の自発的活動として残業代を支払わなかったように、日本人は働いたほどには給与を受け取らずに、コスト競争力がある製品を作り出し、外貨を稼ぐことを優先しました。

貿易競争時代には安い通貨が有利でしたが、これだけ資源や食品など必需品の価格が上がってくると、大事なのは「購買力」です。

日本人は確かに豊かになりましたが、多分それは働いたほどではないし、稼いだ成果が国内に十分還元され、インフラに投資されていない可能性が高いように思われます。
だからこそ、まだ「道路が足りない」のでしょう。

管理貿易色が強い重商主義は、その後重農主義に取って代わられました。

貿易力よりも国内での生産力が重視されるようになる流れは、今で言うと、資源国の力が強くなるのと似ています。

かつては覇権を握ったにも拘らず、今では時折り凄いスポーツ選手が現れるだけで政治経済はニュースにならない、という点で、日本はポルトガルと良く似て来ています。

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