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February 14, 2008

食料高騰は何を迫っているのか

ニュースを二つ引用します。

世界の穀物在庫5%減、26年ぶりの低水準…08年見通し

アジアで食料価格高騰、貧困層に大打撃

食料価格の高騰が貧困層に厳しいのは疑いようの無い事実でしょうが、見方を変えると、一般的に収入が低いと言われる農民層へは朗報とも言えます。

アメリカの農家は、昨年、所得は前年比2倍になり、所有している土地価格も大きく上昇しました。

しかしながら、大規模で生産量に余裕がある農家はアメリカに偏っているため、農家への所得移転効果が世界規模で評価される事態とはなっていません。

中国の養豚家は豚肉高騰でウハウハ、というような事実が一部であったとしても、ニュースに取り上げられることは無いだろうと思います。

農作物の高騰は、アフリカ等への食糧援助が困難になり、飢餓が深刻になるといった切実な問題は孕みますが、一般的に工業化の立ち遅れた地域に取って、ネガティブな側面だけでも無いはずです。

貧困地域が中流所得層になるための最初のステージとして農業の生産性向上が図られる時、農産物が高く売れることは大きなインセンティブになります。

賞味期限、消費期限にこだわる日本は、生産した食糧の4分の1を廃棄しているとの試算もあります。

これまで水産資源をはじめとして世界の食料資源を食べ尽くすばかりだった日本は、単にコメ農家をどうするかだけではなく、安全保障としての食料自給率のあり方について、早急に再検討することを市場から迫られているのではないでしょうか。


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