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June 04, 2008

マネーは循環し均衡する

一般論として、収入は、金融業>製造業>1次産業です。

それでも住居と職業選択の自由がなければ、農民の子は農民。

世界には低収入に拘束される農民が多く存在し、そのプロダクトの価格は(おそらく本来よりも)低く抑えられてきました。

その分、都市生活者が恩恵を受けていたはずです。

資本とヒトの移動が自由になれば、誰しも豊かな生活へと移動します。
自由社会の代表であるアメリカやイギリスでは、金融への急シフトが進んで平均収入は伸びました。

ローンでの住宅購入も金融参加ですから、アメリカは全員参加型金融社会となり、その分破綻も早く来ました。

金融への過剰シフトは市場の力で是正され、揺り戻しの力が働いています。

英米では、過剰に膨張した金融資本が毀損し、それを修復するサイクルに入っていますが、新興国全体ではむしろ金融へのシフト真っ最中というステージでしょう。
中国では、さらに数億人が農村から都市へと移動し、製造業に従事して貯蓄が生まれれば、次には金融・サービス業へと参加します。

不動産という受け皿を失った先進国の金融資産は落ち着き処を失い、一方で新興国の資源・農村は投資不足。
規模の小さな商品市場にとって、先進国資金の流入は高水準です。

金融資産は、実物よりも金融市場を好むので、まずは先物市場が過熱します。
過熱を警戒するようになれば、先物からプロダクトそのもの、そして生産手段への投資に向かいます。

日本の商社は、既に農場そのものへの投資を増やそうとしていますから、こうした動きは生産量の拡大に結び付くはずです。

原油やレアメタルなど、生産量が限定的なモノについては、リサイクルや代替手段の開発に投資が向かいます。

日本の都市鉱山の「埋蔵量」は、世界有数です。
金は約6,800トンと世界の現有埋蔵量42,000トンの約16%、銀は60,000トンと22%、他にもインジウム61%、錫11%、タンタル10%と世界埋蔵量の一割を超える金属が多数あることが分かっています。

出所:http://www.nims.go.jp/jpn/news/press/press215.html

私は古い携帯を2台持っていますが、いずれ有料で引き取る会社が現れるだろうとの思惑で寝かせています。

資源に向かう金融資産は、いまだ需給の均衡点を探しあぐねている印象ですが、いずれ市場は、資源価格高騰と世界の経済成長とが両立するポイントに着地するはずです。

実物経済の規模を大きく凌駕するほどに成長しすぎた金融資産は、ディレバレッジによって自らその規模を縮小するとともに、実物経済の規模を拡大する方向に投資シフトすることで、バランスを取り戻そうと苦しみもがいている最中だろうと私は思います。

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