« どうして戦略的議論がないのか | Main | ポスト消費社会の行方 »

June 19, 2008

壊れかけている共産党統治の正当性

香港株のポジションは現在ほとんどありませんし、とりわけ大陸株を買うつもりは「ナッシング-」ですが、今日の下げ幅にはちょっと驚きました。

上海総合指数が-6.5%。
深センA株は-7.5%。

上海は3000を目処と考えていた人が多いように言われていましたが、2748まで一気に落ちました。

香港H株は、さすがにここまで酷くはなく、3月中旬のあの崩壊劇よりは、大分高い位置にいますが、大陸は全く支えを失い、重力に任せるだけになっています。

Z

H株と大陸株を比較すると、あの3月のどん底を通過後、H株はある程度バリュエーションで底打ちする一方、大陸株は全てのプレミアムが今も剥げ落ちつつある最中と言えそうです。

先週の「激流中国」は、「病院大行列」。

一般国民、特に満足な医療を受けられない地方の人々が、都市の大病院に殺到し、診察券を手に入れるために徹夜で並んでいます。
一方、富裕層や党幹部は、VIP向け病棟において、待ち時間無しで手厚い診療を受けています。

共産党独裁下で情け容赦ない市場原理主義を推し進め、格差が拡大する矛盾。

国づくりの哲学が失われ、多くの人が、色と欲の塊りになっています。
「ラスト、コーション」は、これに対する警告だったのかもしれません。

この国は健全な発展軌道を外れ、今にも壊れそうなガラスの床の上でオリンピックを開催しようとしています。

日本のように成熟した国では、自由で高度な医療もある程度必要だろうと思いますが、今の中国では、VIP病棟を作る前に、もっともっと大事な発展プロセスがあることが忘れられています。

先に豊かになった者がそれに気が付かない限り、上海市場が多少リバウンドしたところで、世界の投資家は戻ってこないものと思われます。


この記事が参考になりましたら BlogRankingに一票をお願いいたします。

|

« どうして戦略的議論がないのか | Main | ポスト消費社会の行方 »

Comments

AKAZUKIN さん
貴重な書き込み、いつもありがとうございます。

日本は、いずれこのような国に飲み込まれて行くのでしょうか?

Posted by: 町工場 | June 21, 2008 06:04 AM

町工場さん、こんにちは。

近いうちに総GDPは抜かれるでしょうが、それでも一人当りでは日本が10倍。

中国は政治体制としてまだまだ発展段階であり、全体として日本が飲み込まれるような事態は当分来ないと思われます。
日本を考える前に国内の不協和音があり、台湾問題もあります。

但し、ビジネスの現場においては、中国企業の軍門に下る会社もさらに増えるだろうと考えています。

Posted by: akazukin | June 21, 2008 12:53 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« どうして戦略的議論がないのか | Main | ポスト消費社会の行方 »