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July 09, 2008

日本はインフレに強いのか

デフレ日本はインフレに強い、という意見があります。

今の輸入インフレが日本をデフレから脱却させる良いきっかけかもしれない、という見方です。

高いインフレ率に悩む国に比べれば、日本の物価上昇は1.5%程度と、確かに「軽く」見えます。

これに対して竹中教授は、今日の日経ネットプラス上で、

『価格の上昇と下落が同時進行した結果として、CPIの上昇が他国に比べると安定した動きになっているのであり、重要なのは、「上昇組」の中に生活必需品が多く、「下落組」に賃金が含まれていることだ。』

と語っています。

日本が経験した過去のインフレ局面では、賃金も物価も両方上がり、賃金の上昇率が物価に追いつかないことが問題となっていました。

私は昔大学で、賃金には「下方硬直性」があると習いましたが、今や賃金にはグローバル競争による「上方硬直性」があり、非正規労働が常態化した今、下方にはむしろ「弾力性」があるのです。

コストプッシュインフレと賃金の伸び悩みに挟まれた日本の給与所得者は、本当に厳しい状況かと思います。

投資で小遣いを稼いでいた人も、今年前半で、ほとんどやられてしまったでしょう。
あと出来ることは節約のみ。

日本はデフレ脱却のため、インフレを歓迎できる数少ない国であるという認識は、とんでもない間違いかもしれません。

もしもここで「無駄遣い容認派(自分では「財政再建派」と名乗っています)」が勢力を伸ばせば、有効に活用されていない国有財産が温存されたまま、増税が優先されます。

故橋本元総理が「あれは間違いだった」と自ら反省したのは一体何だったのかを、もう一度思い出すべきタイミングなのかもしれません。


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