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July 15, 2008

盛者必衰のことわり

ファニーメイとフレディーマックへの公的資金投入が事実上決定されたということかと思いますが、14日のNYでは、両社、DOW共に下げました。

日本の住専国会が1996年、りそな銀行への2兆円投入が2003年だった日本と比べれば、ハイスピードで金融危機は終盤戦に入っているのだろうと思います。

日本経済の長期低迷は、調達資金としての円の存在を確立(?)させ、ドル優位によるアメリカの金融帝国化、日本からの技術移転による中国の世界工場化などの構造変化をもたらしましたが、そうした構図は既に過去のもになろうとしています。

世界的な金融危機の収束と共に、世界の株式市場は一定程度買戻しがされるでしょうが、そもそも金融危機への対応自体が、じゃぶじゃぶ的政策であり、低金利による銀行経営への補填だとすれば、ドルの安定はまだまだ遠いような気がします。

いずれ来るアメリカの底入れは、世界の安堵としての効果が大きく、むしろアメリカ以外に資金が移るきっかけとなるという反応も考えられます。

「やれやれこれで安心だ、中国や日本を買おう」

だとすれば、原油は高止まり、アメリカはアンハイザーブッシュなど売れるものは売って凌ぎ、相変わらずGMは破綻の瀬戸際を歩き続けるといった底練り的なアメリカ経済の姿も予想されます。

アメリカの地銀は破綻が続き、製造業も大きな再編を迫られるというシナリオは、既に第一章に入っています。

これまでアメリカは、何だかんだといっても世界が求めるドルの存在のおかげで、借金を重ねて消費をエンジョイしてきたわけですが、物事が逆にまわり出すとすれば、ドル安を食い止めるために自らを切り売りし、倹約生活により外貨準備高を積むことを目標とする経済運営に変わったしても不思議ではありません。

ドル高のために為替介入も辞さないと口先では言いつつ、アメリカの外貨準備高はわずか7~8兆円。
本格的な介入は不可能という見方が有力です。

まさか外貨入手のため保有している金を売ることは、刺激が強過ぎて出来ないでしょう。


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