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August 07, 2008

自ら空洞化させる日本人

為替市場では、ほぼ悪材料が出尽くしている(だろう)ドルに対し、これから実体経済が悪化する(だろう)他通貨が売られる展開で、ドル円も109円台の円安水準です。

日経平均は-130円。
月曜日も、場中円安で株価急落しましたが、今日も「円安=株安」。
米国株高の翌日でも、日本人の日本人による日本パッシングの傾向が見られます。

麻生幹事長が「国債発行枠30兆円にこだわらず」と発言するなど、財政規律は「なし崩し的」に緩む気配が濃厚です。

外需に依存する日本経済は、外部環境が悪化すると「ばら撒き」的に対策金を配り、財政が悪化してきました。

お金を配るのは楽しい作業ですから、しぶる財務省と戦うのは易しいチャレンジです。
その役目を希望する人が、自らを「財政再建派」と呼ぶのは悪い冗談でしょう。

「上に政策あれば下に対策あり」という中国のことばが示すように、そもそも「対策」とは一時しのぎであったり、本筋を外れた裏技であったりします。

長期的な成長「政策」ではなく、短期的な景気「対策」を望む国民には、それにふさわしい政治家が選ばれています。

自分の収入の範囲で暮らせない国がどうなるのか。
我々はいまそれを目撃し、痛みをもって体験している真っ最中ですが、同じ轍を踏もうとしている国がいます。

この5年間、日本はある程度余裕があったのですが、本質的な構造が変わっていないことは、IPOの実態を見れば明らかです。
雨後の筍のように生まれた新興不動産企業や詐欺的なIT企業が次々と消え去り、気が付けば私が投資を始めた20年前の銘柄が主流です。

景気対策→財政赤字→増税→消費低迷→株価停滞→円安期待→円キャリートレード→空洞化→株安。

マーケットのメッセージに鈍感である日本は、今後もこうした悪循環に陥る可能性が高く、これからも過去20年間と同じように、勝ち組企業と個人は、ほんの一握りしか生まれない未来が予想されます。

そうなると私も含め、国民が考えることは一つ。
「自分と家族だけは守りたい」

一定のパワーがある者はそれぞれが小さなシェルターのように固まり、シェルター相互が利害関係でビジネスを行い、そのネットワークに入れない若者は疎外感からさらに「キレテ」いくことでしょう。


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Comments

はじめまして!
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ネット初心者ですが、株・FXについてのHPを作成しましたぁ。☆
もしよかったら相互リンクしていただけないでしょうか?どうぞよろしくおねがいします!
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Posted by: 佐々木ルイ | August 09, 2008 01:30 PM

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