この円買いは持続するのか
ユーロドルの下げに連れて売られるユーロ円。
今日は一時161円台。
豪ドル円は先月下旬104円が、あっという間に10円安レベル。
今朝はNY時間で節目の96円を割れたこともあり、一気にロスカットが入りました。
「8月の円高」ジンクス通り、久し振りにクロス円での大幅な円高局面となっています。
原油、ユーロのロングポジションが解消され、金や白金なども大きく値を下げるなど、トレンドフォロータイプのファンド系から多くの手仕舞いが出ているようです。
そもそも円ドルは、他の通貨ペアに比べるとボラティリティが低い通貨ペアであり、最近までは二弱通貨と呼ばれることも多かったのですが、直近では「もしかしたら二強?」のムードです。
バブル崩壊後、日本では長期間低金利が続き、多額の円資金が海外へ流出。
今では普通の個人が借金してまでも売るシステムが普及したこともあり、その傾向はむしろ強まっているともいえます。
国内に高成長市場がないため、そもそも日本経済は外需頼み。
自分でエンジンを持たない分、日本の景気回復は機関車に引かれる後方の貨車のように、遅れて始動します。
逆に言えば、世界がリセッションに陥る局面では、景況感の落ち込みスピードもゆっくりです。
好況期には大きく乖離した金利差により円安が進んだのですから、景気後退期には逆回転が起こって、逃避した海外資金が国内回帰。
一時流行したヨーロッパでの円建て住宅ローンなども、一定水準以上の円高になれば慌てて返済されるでしょう。
短期的には明らかに行き過ぎのレベルですし、落ち着けばまた円キャリー軍の増強が予想されますが、いずれにせよ、世界経済の谷が深いほど円高になるという法則ですので、日本株に取っては「泣きっ面に蜂」のシナリオも想定しておく必要がありそうです。
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