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September 27, 2008

新たな10年への入り口

1987年10月19日月曜日、ブラックマンデー。
ニューヨーク株式市場が突然暴落し、DOWは1日で-22%。

就任後わずか2ヶ月のグリーンスパンは流動性提供をアナウンスして危機を収束。

この後、世界は彼の金融緩和哲学に依存することになり、日本はバブルに突入。

為替は当時、1$=150円前後。
輸出産業は余裕で(?)黒字を確保。

当時の経済はまだグローバル化しておらず、国内にはネット証券もFXもなし。
DOWは2000$レベルに過ぎず、異常な信用膨張は起こっていませんでした。

実物経済である製造業が世界の中心。
貿易黒字を積み上げる日本がNO1となり、東京は沸騰しました。


10年後の1997年5月。
バーツ暴落をきっかけにアジア通貨危機が発生。

ドルペッグと高金利による資本流入に依存していたアジア各国は、変動相場制に移行。
世界中が「ガチンコ勝負」となり、弱肉強食化が進行。

急速に普及するネット環境を背景に資本移動がダイナミックになり、金融パワーが世界を席捲。

アメリカの投資銀行が覇権を握り、GSが右といえば相場は右を向きました。


また10年後の2007年6月。
ベアスターンズ傘下のヘッジファンドが、破綻。

流動性膨張が限界点に達し、反作用による信用収縮が世界中を震撼させています。

10年毎に世界経済のテーマは変遷し、今やアメリカの5大投資銀行は全て消えました。
日本は単月で26年ぶりの貿易赤字に転落。


今後の10年。

過剰に肥大化したグローバル金融に対しては、今回の反省から規制強化の方向に進むでしょう。

一方実物取引である貿易は、さらに自由化、拡大化の方向で進みそうです。
進展しないWTOドーハラウンドに比べ、二国間のFTAは着々と進み、アルゼンチンとブラジルは、二国間貿易にドルを使用しない協定も結びました。

BRICSを中心に増え続ける中産階級は豊かな生活を望みます。
その欲望に応えるには、貿易拡大が欠かせません。

徐々に弱体化するドルを背景に、世界は多極化。
実物経済への回帰現象もあり、視点は資源へ。
群雄割拠の戦国時代を経て次の覇権はアジアへ。

幸い傷の浅かった日本は、今後10年、安全・安心とエネルギー効率を求めるマネーの避難所として一定程度期待に応えるでしょうし、中国が順調に発展するならば、次の10年はその勢力下でどう生きるかの選択をすることになりそうです。


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