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September 16, 2008

ハイレバプレイ時代の終焉

朝、日経がない、と探してしまいました。
新聞休刊日が全て日本の休日あけに設定してあること自体、時代錯誤です。

名門と言われるリーマンブラザーズ。

さすがにどこかが買うんだろうなあと思ったからこそ、先週は4$の値が付いていたんでしょうが、結局はチャプターイレブンでした。

実は洒落のつもりで木曜日に4$で買って、イカンと思って金曜寄りで投げたらチャラでした。
夜NYの観察をしているとロクなことはないので、止めた方が良いです。

バブル後の日本でも、最も悲観的な予想が次々と当たり、都市銀行9行が3行になりましたが、全くもって既視感アリアリ。

リーマンは日本法人だけで負債4兆円規模。
剰余金の額が手元でわからないのですが、純粋な資本金440億円の約90倍。

従業員数1300名。
一人当たり30億円を背負ってのレバレッジビジネスですから、市場が逆回転すると、臨終はあっと言う間でした。

一応生き残りのメリル。
バンカメとの株式交換比率は0.8595ですが、15日の市場での価格比を見ると、寄付きで0.745、引けでは0.642まで低下。

完全に鞘寄せしないのは、まだ市場が救済シナリオを完全には信じていないということなんでしょう。

この後リーマンの連鎖的な損失が詳らかになり、次に資産110兆円のAIGがあり、さらに62兆ドル規模(!)ともいわれるCDS問題があり、欧州の金融機関への波及も気になります。

DOWは11000$割れで、2006年初めの水準に戻りました。

上海総合指数は利下げ効果も無く、今日2000を切って、ようやく06年後半のレベル。

基本的な考え方として、少なくとも2007、2008年の2年間のリスク資産の膨張は、完全に剥落するべきと思っているので、これでようやく最低限の投資適格条件をクリアしたと考えられます。

震源地アメリカの現状は、比較的傷が浅い銀行が、やり過ぎた証券を救済している構図ですが、もしもシティ、モルガン、BOAなどが危なくなったら、公的資金を入れざるを得なくなるでしょう。

だからこそ今、たかだか「リーマンごとき」にもう切り札は使えないとしたのも至極当然と納得しました。


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Comments

投資ごっこを始めてピュア理系の私がすこしづつ世界経済や金融のスキームを「肌で」実感できるようになって、、このハイレバシンドロームを考えてみると、、少しナイーブかもしれませんが、彼らの金融リテラシーの問題にいきつくのではないか、つまり、能力の問題なのではないかという気がしてならないのです。。

過度なハイレバは見出せる的確投資対象と総資産の不均衡を意味するところ、前者が現実的に少ないのであれば後者を圧縮しなければならないと思いますし、前者を拾い出せないのであればそもそも金融業として体をなしてないわけで、いずれにしても、ダメだしなわけです。

しかもサブプライムの不動産でレバレッジするなど素人が考え付くような稚拙さで金融のプロを自認する彼らに真のプロ意識をまったく感じません。血液を回すべき若いエネルギッシュな投資対象を徹底的に洗い出す作業を怠っているあるいはできないのではないかともかんぐります。

モラルハザードといった奇麗事でなくこれは欧米金融の能力の問題だと思います。

Posted by: Blue | September 16, 2008 10:59 PM

おっしゃる通り、一体金融大国の実力とは何だったのか、と問い直してみると、お寒い実体です。

ピュア文系の私としては、結局原因は人間の貪欲さに行き当たるのではないかと感じています。

金融は儲かる、人が群がる、もっと商品が欲しい、ローンを作り出す、ごちゃ混ぜにして格付けを引き上げる、売ったら後は知らない。

敢えて言えば、所詮人間が作り出したもので、ご立派なものなど有り得ないと割り切って投資に臨むのが良いと思います。

人間の欲望を社会全体としてコントロールすることは出来ないので、だからこそ市場は歪み、割安で買って割高で売るという行為が成立します。

Posted by: akazukin | September 17, 2008 08:59 AM

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