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September 19, 2008

アニマルスピリットで政策総動員

昨日の香港市場で何か聞こえた気がしたところに中国で株価支援策。
アメリカでは不良債権買取機構の検討と、危機感を共有した議会もいよいよ本気モード。

この勢いなら、銀行への資本注入だってすぐ決まりそうです。

こうなると世界中で買い戻しによる株価上昇は当然ですが、DOWは昨日結構先食いしていますし、何しろ実体経済は悪いのですから、戻り一巡後のフォローアップはさほど無いと見るべきかもしれません。

GMはトラック部門の売却を「いすず」に打診。

既に6兆円の債務超過企業が生き残れる確率は低いと思いますが、最近アメリカから帰国した友人にそう告げたところ、「それでもGMは潰せないと思う」。

税金投入で助けるなら、FRBの資産はさらに劣化します。

株式はドルの劣化さえ材料に上昇することも可能ですが、為替市場での持続的なドル上昇は難しいように思います。

そのドルと最後まで心中するのは我が国。
少し株価が戻れば再び内向き議論に終始し、穴の開いたバケツに水を注ぐようなことを始めるでしょう。

無理をしてでも円高にして構造を変えないと、10年を待たずして、かつてのイタリア以下の姿に成り果てるだろうと私は思います。

首相が1年交代なのは、80年代に8人首相が変わったイタリアに既に追いついています。

世界の変化に対応しようという当たり前の意見に異常な抵抗が生まれ、財政出動という失敗を永遠に繰り返そうとするニッポン。

1500兆円を少しずつ市場で売って円安を続ければ、つらい改革の努力をしなくても、何とか食いつないで行けるかもしれません。

資源を輸入する国が自ら通貨を弱くして購買力を犠牲にし、代わりに輸出企業が生き残り、拠点を海外に移していく。

国内は空洞化して法人税が減り、その分を補う消費税と円安で物価は高止まり。

衰える消費と高くなる一方の税・社会保障負担が貧困層を固定し、社会インフラは朽ち果てて修理もままならない。
わずかな富裕層はバリアシティに住み、海外で資産運用して円安を満喫。

こうして内需がスカスカになり、驚くほどのスピードで日本は衰退していくのだと思います。


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Comments

いつもながら大変勉強になります。
全く同感です。
典型的な衆愚政治ですね。

上海を一週間ほど歩いて思ったのですが、規模の大きな区画整理が東京では考えられないほど何箇所も進められていました。
万博のためとはいえ、国家の強権がとてもうらやましく見えた次第です。

良識ある独裁政権って難しいんですかね。
総裁選を使った必死の演出を見てると反吐が出ます。

Posted by: yamazakidog | September 20, 2008 02:30 AM

良識ある独裁政権は有り得ますが、長続きしません。
毛沢東も晩年は酷いものでした。

権力は必ず賢者を愚者にする。
この教訓が民主主義の基礎となっています。

中国共産党も今は何とか「良き独裁」の部類に入るでしょうが、地方幹部は腐っていますので、徐々に民主的な選挙という治療が行われようとしているのだと思います。

Posted by: akazukin | September 20, 2008 08:52 AM

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