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November 09, 2008

この円高は持続するのか

2008年1-9月の貿易統計によると(カッコ内は昨年同期)、日本の輸出のシェアは、北米が18.8%(21.8%)、欧州15.5%(15.8%)。
アジア地域が全体で49.6%(48.1%)、香港を含む中国が21.1%(20.7%)。

要するにアジアが半分、北米の比率は昨年同期より3%も落ちて2割を切りました。

にもかかわらず、円建て取引は輸出決済の約4割、輸入に至っては2割くらいしかないと言われていますから、これでは円高が活きません。

日本に入って来るブランド品は欧米中心ですし、中国から入って来る食品に関するバッドニュースが連続したこともあり、一般の日本人は中国の影響を実体以上に小さくイメージしています。

既に日本の景気は、欧米よりも中国を中心とするアジア地域に、より強く連動するようになっているのですから、株価も通貨もアジアに連動するのが当たり前です。

最近の円高は、強い「元」の引力のせいだと言ったら明らかに言い過ぎでしょうが、今後の「円」に関しては「元」との連動性を、これまで以上に意識するのは自然なことのように思います。

今後の世界が一極集中から多極的で混沌としたものとなり、即ち絶対的価値観から相対的価値観を優先したものとなるなら、全てに話し合いを重視するオバマの考え方にも近いわけですし、自然のあちらこちらに神が宿り、多神教にも抵抗感が少ないアジア的な宗教観とも親和性は強いでしょう。

グローバル投資マネーの軸が東に向かえば、通貨の価値も東高西低。

円の価値は、今後アジア貿易の決済通貨として存在感を強めるという期待感がプラス要因で、相変わらず外に出たいという円キャリーがマイナス要因。

その綱引きになるのでしょうか。

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