« ポールソンが動き出した | Main | 中国の走出去戦略 »

November 22, 2008

パニックからは回復中

10ykinri
左の米国長期金利を見ると、11月に入って急低下。
10月、あれだけ株式市場が崩壊に近い下げを演じる中で債券市場も混乱。

とにかく現金化という意識だけに支配されていましたが、今月になって株安=債券高という通常の法則が成立する程度には理性的になったようです。

日本の長期金利も10月中旬1.6%目前まで上がったものの、今は1.4%。

デフレ意識の強まりで債券が買われ、市況銘柄である商社、金融、不動産などのセクターは安値更新。

一方製造業に関しては、10月安値を大きく上回る銘柄が珍しくありません。

DOWは、8000$が支えにならず、振幅ばかりが大きい相場。
材料に反応しているというよりも、反応それ自体に過敏に右往左往し、最後の1時間の大波だけに乗るデイトレ相場のような状況です。

GMとシティバンクが目下の関心事ですが、それが終われば消費者向けローンの貸し倒れ、クリスマス商戦の落ち込み、さらなる失業率の悪化など、次々にバッドニュースが出てくることは容易に予想されます。

株価がどこまで織り込んでいるのかは良く分かりません。

GMへの公的資金融資に対し民主党からも反対が出ているのは当然。
自力で生きられない恐竜にいくら餌を与えても仕方がないでしょう。

結局デトロイト3は1社にまとまって小さく生き残り、その生産台数減少分を、日本と中国の自動車メーカーが取り合うような将来像がイメージされます。

株式市場からの資金逃避が終わらない一方、ドルは堅調です。

先週発表された9月の国際資本統計によると、中国が日本を抜いて世界最大の米国債の保有国になりました。

中国が5850億ドル(約56兆円、香港は含まず)、日本は5732億ドル。
中国は前月に比べ436億ドル増加、日本は128億ドル減少。

中国を主体に見れば、今後のドルの運命は中国が握ったわけですし、ドルから見れば中国の資産を人質に取ったようなもの。

米中は一蓮托生。
表の顔で手を握り、裏では命綱を引っ張り合う。

弱体化する現在の覇権国と次を狙う国との駆け引きは、マフィア映画の跡目争いにも似ています。

この記事が参考になりましたら BlogRankingに一票をお願いいたします。

|

« ポールソンが動き出した | Main | 中国の走出去戦略 »

Comments

壜の中の二匹の蠍。

Posted by: yakutatazu | November 23, 2008 11:40 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« ポールソンが動き出した | Main | 中国の走出去戦略 »