« 10月のBRICS | Main | バランス感覚が生んだ民主党大統領 »

November 03, 2008

三洋電機株は上がるのか

報道によれば、パナソニックは本気で三洋電機を買いに行くようです。

現在、三洋電機の株価は145円。
EPS4.67円、PER31倍、BPSわずかに1.3円でPBRは110倍と表示されています。

実際の純資産価値は優先株を考慮する必要があります。

08年3月の自己資本は3080億円。
これは普通株分が24億円、優先株分が3056億円に分けられます。

普通株は1853百万株ですから、上記の@1.3円になります。

優先株は、議決権付き(A種)182,542千株
議決権なし(B種)が246,029千株。

発行価額は700円ですが、優先株1株が普通株10株になるので、普通株に換算した単価は70円です。

全部が普通株に転換されると、既存分と合わせて発行株式は6138百万株。
平均BPSは50円です。

株価が希薄化を織り込んでいるとすれば、実際のPBRは2.9倍と、かなりの水準です。

優先株所有者は、三井住友銀行、ゴールドマン・サックス、大和証券SMBCプリンシパル。

SMBCと大和は、購入簿価の70円を一定程度上回っていれば交渉できそうに思いますが、GSは現在の株価145円を主張しているようです。

優先株発行の2006年3月から2年半あまり。
2倍を要求するのは法外にも思えますが、現実に市場で145円なのですから、頭から無謀な要求ともいえません。

パナソニックは、今の株価が希薄化を十分に織り込んでいないので高止まりしている、とでもいった主張をするのでしょうが、いずれにせよ上限が145円でしょう。

パナソニックがA種全部を買って普通株に転換すると、議決権数は1825百万株で49.6%。
支配権獲得のための既存株追加取得はミニマム0.5%でも良いので、大規模なTOBは期待するのは現実的ではありません。

こうしてみると、M&Aのニュース自体は一般的な意味で市場に歓迎されるでしょうが、三洋電機の株価水準を押し上げる具体的な効果はあまりないように思われます。

この記事が参考になりましたら BlogRankingに一票をお願いいたします。

|

« 10月のBRICS | Main | バランス感覚が生んだ民主党大統領 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 10月のBRICS | Main | バランス感覚が生んだ民主党大統領 »