« 週末リスクが意識される | Main | 哲学は投資の役に立つのか »

November 15, 2008

誰がデフレを生き残るのか

WSJがJapan Worries It Faces the Return of Deflationという記事を載せています。

3年前にようやくデフレから脱却した日本が、再び世界の先頭でデフレに向かうのではないか。

日本の物価上昇は原油上昇など海外要因が大きく、国内需要が弱いから、コモディティが下がればインフレ圧力は弱いだろうといった、言い古された論調ですが、事実ではあります。

FTにはFew areas of the world immune from slump in commercial property
商業用不動産が下落していない場所はない、という記事もあります。

最後まで持ち堪えているように見えたアジアや東欧の不動産が下落。
記事によれば最も落ち込みが激しいのはインドとなっています。

過剰流動性の逆回転により、世界中を強力なデフレ圧力が襲っています。

先日ちょうど昼時に来客があったので、会社近くの鰻屋にお連れしました。
昼の客単価3千円程度の店ですが、客の入りはこれまでの半分程度に落ちています。

節約ムードが広がるオフィス街では、500円弁当が売れています。

節約ライフでは貯蓄志向も強まります。

世界に成長が戻ってくれば、その資金は外貨での運用に出かけますが、リセッションが長引けば、円資金は政府や地方自治体の借金をファイナンスする内向き行動となり、金利は低下、デフレは実質購買力を上げて円高。

お金を動かすには何かエンジンが必要ですが、成熟国家の日本では内需の刺激が難しいのが実態。

大胆な構造改革はできずに世界経済の立ち直りを待つというメインシナリオの中、民間部門の破綻と再編は着実に進みます。

イギリスのRTZと豪のCRAが合併してリオ・ティントになったのは1995年。
BHPとビリトンが合併したのは2001年。

大きな統合は悲観の中で生まれ、その成果は好景気の時に事実上のカルテルとして最大限に発揮されます。

次に世界経済が立ち直った時、国内での勝ち負けは、より鮮明になっているはず。

生き残っているのは、本業の実力もさることながら、ファイナンスを理解している個人と組織体だと思います。


この記事が参考になりましたら BlogRankingに一票をお願いいたします。

|

« 週末リスクが意識される | Main | 哲学は投資の役に立つのか »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 週末リスクが意識される | Main | 哲学は投資の役に立つのか »