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November 09, 2008

外貨建て低金利負債の落とし穴

アイスランドという国家が実質的に破綻して約1ヶ月。
東欧諸国でも、外貨建てローンに依存していた実態が次々と顕わになっています。

ルーマニアの銀行では、自国通貨レイ建て融資が9.5%、ユーロ建て融資は7%。
国民は競ってユーロで借り、今年9月末時点での外貨建て融資総額は360億ドル(約3兆5000億円)となり、2年前の約3倍。

ルーマニアのGDPはおよそ17兆円ですから、日本の規模に例えると、全ての世帯が3百万円の外貨負債を背負っているようなもの。

また、ポーランドでは住宅ローンの80%がスイスフラン建てだそうですが、これも日本では全く考えられない状況です。

為末選手によれば、国際大会で出会うヨーロッパの陸上選手は皆国際的な投資をしていたそうですから、そうした環境が外貨建てローンへの抵抗感を薄めたのかもしれません。

金利の低い通貨で借入れするという行為に合理性を見出すのは困難です。

通貨先物市場では、低金利通貨は期先ほど高く取引されます。
低金利通貨を持っていても高金利通貨を持っていても同じパフォーマンスを前提にしないと、引き受け手が現れないからです。

購買力平価で考えても、インフレ率が低い通貨は上昇する理屈になります。

円安バブルの崩壊が証明するように、低金利通貨から高金利通貨への一方的な流れはいずれ解消されます。

私の実感としては、為替相場や商品相場は株式以上に短期勝負の場であり、常にEXITを意識することが重要です。
スワップ狙いの長期投資という手法自体が、一定の円安傾向という条件付き戦略です。

外貨建てローンは、トレンドを勝手に決め付けて為替相場に長期参加している(しかもEXIT戦略がない)のと同じですから、その意味で非常にハイリスクな投資姿勢ということになります。

負債は増えないように、資産は減らさないようにするのが投資の超基本です。


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