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December 01, 2008

何がテロを支援しているのか

インドでの同時テロでは、パキスタンに拠点を置き、アルカイダが支援するイスラム過激派「ラシュカレトイバ」のメンバーが拘束されています。

アフガニスタンで勢力を復活させるタリバンは、ムシャラフ失脚後パキスタンでも力を増し、アルカイダとも協力しています。

今回の組織的なテロは、タリバン=アルカイダ=ラシュカレトイバの密接な協力関係を窺わせます。

そもそも2001年のアメリカのアフガニスタン侵攻で壊滅的な打撃を受けたといわれるタリバンが、なぜこれほど早く力を復活したのか。

アメリカのアフガン攻撃で農地が破壊され、不発弾が散乱。
農民は実入りが良いアヘン栽培に向かい、流通網を握るタリバンへの依存を再び強めたといわれています。

我々先進国の国民は、国境を越えて移動する資本の恩恵を受け、自国以外の経済に自分の資産を連動させることが可能になりました。

あたかもそのネットワークに対抗するがごとく、貧困層に支持を受けたテロ組織は国境を越えて連帯を強めています。

富裕層は資本活動によって連携のネットワークを築き、貧困層はテロ活動によって連携して対抗してくる構図。

アメリカの弱体化とともに、世界の秩序は液状化。
タイでは国内が大分裂し、頼みの国王も今や81歳。
日本では度重なる政権投げ出し、年金不信と定額給付金を巡る迷走で、今や総理の威厳は消滅。
中国でも反政府デモが増加し、共産党の威信も揺れています。

こうした先進国の無政府化現象は、テロ組織にとって絶好の機会。

もはやリーダーを捉えればテロが終息するというブッシュ的世界観ではとても太刀打ちできず、全世界的に資本と貧困の泥沼の争いになりかねないという認識が必要かもしれません。

テロ組織の弱体化に有効なのは、貧困層の減少です。
豊かになれば破壊を求めません。

日本の豊かさはアフガンやパキスタンにはなかなか届きませんが、新興国は先進国と貧困諸国の間に位置し、とりわけ中国・インドの発展は、地理的に隣接するバングラ、パキスタン、アフガンへと波及します。

新興諸国の堅実な経済発展を促すことが、テロとの戦いに有効なはずです。


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