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February 11, 2009

オバマでも止められない

10日のDOWは-382$(-4.6%)。

現在のアメリカ経済の苦境は、ブッシュ8年間だけでなく、レーガン以来の自由主義に、アメリカ人の責任感が伴わなかったという長い傲慢の積み重ねです。

いかにオバマの登場が時代の要請であったと言えども、短期間で立て直すことは不可能だと市場は考えているようです。

唯一の期待である「オバマ像」を傷つけないよう、メディアは極力批判を控えていますが、そもそもあの就任演説は、これまでの素晴らしいスピーチから比べると凡庸でした。

この8年間、アメリカ自らが「ならず者国家」に成り下がり、イラクの秩序を無駄に破壊し、CDOという毒入り餃子を世界にばら撒いたことを、まずは謝罪すべきでした。

先に反省がなければ、「新たな責任の時代」には入れません。

その後の人事では身体検査のミスを三連発。
ガイトナーやサマーズは、「今日金融界が直面する極限状況につながる可能性を認知できなかったことを大変悔やんでいる」と語ってシティを去ったルービンの愛弟子たち。

今後は、放漫経営のGMを甘い条件で救済するのではないか。
保護貿易勢力に押し切られてしまうのではないか。
ソ連崩壊の引き金となった禁断の「アフガン」に拘り過ぎではないか。
いきなり中国の為替政策を非難している場合か。

過剰な期待感という色眼鏡を外して現政権のスタートを冷静に見た場合、楽観は消え失せます。

アメリカ国民が、オバマが何とかしてくれると思っている限り、市場はオバマでも駄目だった場合の絶望を次第に織り込もうとしていくように見えます。

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