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February 21, 2009

「来ていただく」という姿勢でなくて良いのか

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日本とインドネシアの経済連携協定(EPA)に基づいて来日したインドネシア人が、今月から各地の現場に赴任しています。

彼女たちは、インドネシアで看護師の資格を取っていますが、日本では3年後の介護福祉士試験に合格しなければ日本に残れません。

仕事もほとんどは食事の世話。
看護師としての高度な仕事は行えません。

さらに、介護福祉士の試験は、漢字のオンパレード。

例えば、こんな感じです。

<問い>
長期臥床等で心身の不活発状態が続くと、筋や骨の萎縮、褥瘡、関節拘縮、心肺機能の低下等を引き起こすことを何というか。

<回答選択肢>
・誤用症候群
・過用症候群
・廃用症候群

「褥瘡」は入力するのも大変でした。

日本の介護現場は賃金が安く、離職率が高いという現実があります。

派遣切りにあったホームレスの人が、介護分野で仕事を探さないのかと聞くインタビュアーに、
「そーいうのはやったことが無いし、人と話すのはちょっと」
と答えていました。

外国人に頼らざるを得ない環境であるにもかかわらず、彼女たちに対する態度は、来てもらっているのか、来させてやっているのか、極めて曖昧です。

3年後、お年寄りたちと難なく会話をこなすようになった彼女たちの大半が、「惜しまれつつも」帰国する姿をTVは特集することになるのでしょう。

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