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March 28, 2009

中国は攻める

FreechartLME(LondonMetalExchange)での銅価格が4000$を回復。

2月の中国の銅地金輸入量が27万トンと、前年同期比2倍になったことが材料視されています。

銅は金のように代替通貨としての役割はないものの、逆に景気の動向を敏感に反映します。

中国の動きが、国内景気の回復による需要増を示すのか、あるいはまた過剰な生産能力のために使われてしまうとシニカルに見るのか、その判断は難しいところですが、経済運営に自信を深めているのは間違いないところです。

中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁は26日、経済成長を促す中国の「断固たる」行動を見習わない各国政府を厳しく非難。数日前には、基軸通貨ドルに代わる国際準備通貨の創設構想を提唱した。4兆元(約57兆円)の景気刺激策が効果を発揮しつつあると確信し、中国政府幹部らは国際社会における新たな経済・金融秩序の構想を広めようと勢いづいている。

SDRなど、ドルに代わる通貨が望まれているのは明らかで、アメリカは反発するでしょうが、これは正論です。

アメリカは基軸通貨である特権を利用し、口では強いドルと言いながらドルの弱体化で債務を軽減しつつ、ドルを大量に発行して軍事力を増強し、世界を不安定に落とし入れました。

SDRが嫌なら、アメリカはドル以外で国債を発行すれば良い、となるでしょう。
そうすればドルの価値低下に自制が働くことになります。

突きつけられる中国からの要求に手を焼くアメリカが頼るのは、最後には軍事力。

中国は2010年度に空母建造に着工すると言われています。

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