« GM破綻も織り込んだ雰囲気? | Main | 豚インフルエンザリスク »

April 25, 2009

世界の不動産株の現状

Photo
「FTSE EPRA/NAREIT」はグローバルな不動産インデックスです。

大底からは2割ほど反発したものの、レベルは1年前の2分の1程度。
日本を含め、多くの先進国の不動産株は、類似した動きです。

FTが「High debt hits global property groups」(高い借入れ金が不動産株に打撃)という記事を24日付けで載せているので、少々意訳して紹介します。


S&Pの調査によれば、世界の不動産株は、今年第1Q(1-3月)で19.8%下落。
不動産株とREITは、脆弱なバランスシートとハイレバレッジが嫌気されている。

イギリス、オーストラリアを含む各国は、融資条件により物件売却や増資を強制されている。
大陸別では、北米が-32%、欧州が-18%、アジア太平洋地区は-16%。
やはり北米が悪く、アジアはまだマシだ。

ところが新興諸国の不動産株は逆に上昇。
イスラエル、ブラジル、チリ、エジプト、インドネシア、台湾、次いでトルコも強かった。

先進国では唯一オーストリアが+20.3%と気を吐いている。
これは同国で最大の不動産会社「 Immoeast AG」のキャッシュフローが向上したことが主因。

その他の地域では、香港が比較的レバレッジが低いことが幸いしてプラスになっている。

最悪なのは、ギリシャ、ノルウェイ、スペイン、イギリス。

イギリスは前四半期、ワークスペース、セルゴなどのREITが30億ポンドの資本調達を行ったため市場が冷え切っていたが、4月になってからは+22%、ここ1ヶ月では50%上昇と、急反発の動きが出ている。

資本調達やキャッシュポジション重視の努力にもかかわらず、現在の不動産株は安値で放置されているため、他のセクターよりも利回りは高い。

例えば、アメリカの不動産株は現在利回りが10%以上あり、債券利回りの2倍以上ある状態だ。

この記事が参考になりましたら BlogRankingに一票をお願いいたします。

|

« GM破綻も織り込んだ雰囲気? | Main | 豚インフルエンザリスク »

Comments

Jリートの将来性をどう占いますか。

Posted by: yaku立たず | April 25, 2009 09:17 AM

Onload of page my antivirus put alert, check pls.
Tania

Posted by: Tania | April 28, 2009 01:55 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« GM破綻も織り込んだ雰囲気? | Main | 豚インフルエンザリスク »