中国不動産市場の回復は本物か
中国人は不動産が大好きで、最近では日本やアメリカの不動産もよく買っています。
インド人は金が大好き。
無邪気な日本人は現金や国債が大好きなため、甘やかされた銀行や国家財政は国際競争力がありません。
その中国の不動産市場が再び活気付き、マンションの販売現場には平日でも多くの人が訪れるようになったと報道されています。
WSJアジアは、「In China, Property Sales Show Signs of Picking Up 」と、好意的。
1年前に比べて、住宅販売は+8.7%。
住宅価格は前年比ではまだ-1.3%ですが、7ヶ月連続の下げが止まり、3月は前月比+0.2%。
政府の指導により金融機関の融資姿勢が緩み、再び買い遅れを避けようとする心理が戻ってきたのは間違いないのでしょう。
一方で、FTは悲観的に、「China property prices ‘likely to halve’ 」。
「不動産は半額になる」というタイトルは、昔どこかで聞いたことがあります。
記事の中で、あるシンクタンクの教授の話として、「中国の住宅価格は今後2年で40-50%下がる」との予想を載せています。
不動産市場の回復は短期的にはともかく、中期的には持続不可能だ。
下落が始まるのは来年からで、都市部の平均的住宅価格は今後2年で2008年末の水準から、40-50%下落する。
中国の住宅価格は2003年からピークの2008年年央までで3倍になり、今も平均年収の10-12倍。
これは人々が所得の60%を住宅ローンに支払わなければならないことを意味している。
様々な見方があることは健全です。
誰もが上がると一方的な見方が広まったらいかに危険であるか、我々は経験したばかりです。
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