日本の人口は多過ぎる
日本の人口を他国と比較するとすれば、米中は国土面積が違いすぎるので、ヨーロッパと近隣アジアの同程度の規模の国ということになります。
面積 | 人口 | |||
(万平方km) | (百万人) | |||
日本 | 38 | 127 | ||
フィリピン | 30 | 92 | ||
ベトナム | 33 | 88 | ||
ドイツ | 36 | 82 | ||
トルコ | 78 | 75 | ||
タイ | 51 | 68 | ||
フランス | 55 | 62 | ||
英国 | 24 | 62 | ||
イタリア | 30 | 60 | ||
韓国 | 10 | 48 | ||
スペイン | 51 | 45 | ||
欧州では、ほぼ日本と同じ面積のドイツが8000万人台。
フランス、イギリス、イタリアは、それぞれ世界制覇の経験があるといえる老舗国家ですが、申し合わせたかのように6000万人前後。
アジアは一般的に人口が多いというイメージがありますが、日本より国土が広くて食料豊富なタイが日本の半分。平均年齢20歳代の若々しいベトナムでも8000万人台。
人口を増やす第一の目的は戦争のためでしょうから、人口動向からすると欧州ではドイツが最も好戦的と判断され、これは歴史上の認識とも一致しそうです。
明治7年の人口調査によれば、日本の人口は3300万人。
富国強兵政策により、昭和20年には7000万人台と2倍強。その後も経済戦争を戦い抜くためなのかどうか、さらに倍近くになりました。
わずか150年で4倍に増えたことがGDP2位躍進の原動力には違いありませんが、この人口増加のペースは同時期の欧州が2倍であったことと比べると、あまりに長い間「新興国をやっていた」とも言えそうです。
使い終わった資源を穏やかに埋葬するための「介護保険」も十分に機能しているとは言えず、急速な人口増の代償である少子高齢化というコストは若年層の重荷です。
なお、人口密度を単純に計算すると、韓国が突出しています。
これはオリンピックなど国際競争のエネルギーでもありますが、同時に国内では熾烈な足の引っ張り合いを生む原因でもあり、芸能人は次々と中傷で自殺し、今週はまた元大統領が検察に呼ばれます。
日本が成長路線に戻るには人口増が前提条件ですが、一方で我々は激烈な競争社会を拒む気持ちが「より強い」ので、縮こまって生きる道を選択しているわけです。
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