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May 13, 2009

それでも政権交代に意味があると思うしかない

結局のところ、小沢一郎の政治理念とは一体何だったのか。

『日本改造計画』を書いた92年頃は、いわゆる新自由主義的なスタンスであったと思われますが、その後は政治改革や議会制民主主義の実現といった抽象的なスローガンに隠れて、具体的な世界観は見えません。

彼のHPによると、基本理念は、-「常識の政治」で普通の国に-。

さらには「共生」という言葉が繰り返されていますが、共生どころか、実際に聞こえてくるのは、民主党内の「小沢VS反小沢」の不協和音。

挙党一致のために辞めたはずが、かえって対立が露呈。
イラついて無理やりまとめようとする強引さがまた嫌味。

鳩山氏が新代表になれば、まるでキングメーカー小沢。
その二重権力を批判しようとする自民党も「目くそ鼻くそ」の世界。
批判の受け皿となる第三の勢力は頼りない。

但し、それでも政権交代は意味があると思っている人が多いはずです。

選挙となれば、自民党から離脱して渡辺 喜美議員らと一緒に「Casting vote」を握ろうという人たちが現れ、まともな選択肢となってくれるのを期待するしかありません。

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Comments

”BIG PICTURE”から考えると今の過度のアメリカ依存から抜け出す上で、小沢氏の第七艦隊に象徴される「普通の国」つまり安全保障的に自立する事が必要不可欠だと思うのですがいかがでしょう。

いまの全メディアによる岡田政権づくりの方が、危険だと思います。岡田さんは消費税増税論者です。元官僚です。

冷戦が終わって20年近く経つのに、アメリカの傀儡政党が一党独裁を続けている事が国民にとっての不幸ですね。

Posted by: code geass | May 14, 2009 09:54 PM

過度のアメリカ依存から脱却し、ロシアを含めたユーラシア大陸との関係改善を図ることが日本の安全保障と発展に必要であるということは、現在では多くの国民のコンセンサスではないでしょうか。
ただ、これまで日本人自身がアメリカ依存体制に対して本気で変革を望まなかったということかと思います。
政治的にも利用されやすい、中韓の反日という感情に真正面から向かい合うのは面倒くさいので、アメリカ陣営に入っていてやっていけるのなら当分それでも良いか、という気持ちが私にもありましたし、国全体のムードとしても主流だったように感じられます。

Posted by: akazukin | May 15, 2009 08:43 AM

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