史上最大の見切り発車
エコ・アクション・ポイントというのは今回のエコポイントとは無関係。
本事業は、4月10日に政府が発表した経済危機対策の『エコポイントの活用によるグリーン家電普及事業(仮称)』とは異なります。
経済危機対策の『エコポイントの活用によるグリーン家電普及事業(仮称)の実施について』についてはこちら
と書かれたリンクで、エコポイント公式HPに到達します。
先頭に「本事業は、環境省が単独で推進しているエコ・アクション・ポイントモデル事業とは異なります」という断り書きがあります。
さらには「本事業は平成21年度補正予算(案)に盛り込まれているものであり、その実施は補正予算が国会で成立することが条件となっております」
補正予算は衆議院は通過しましたが、現在参議院で審議中ですから、まだ予算が付いていません。
憲法の規定により、参議院が反対しても1ヵ月後には自動成立するので問題ないということでしょうが、国会を尊重するなら、6月12日まで待つのが「筋」ではあります。
ポイント申請手続きも交換商品も決まっていません。
商品券がもらえると皆思っていますが、QAには、[2]全国で使える商品券・プリペイドカード((提供事業者が環境寄付を行うなど、環境配慮型のもの)とあり、通常の百貨店の商品券が該当するのか疑問です。
大きなサイズのものほどポイントが大きいので、買い替えによってむしろ電力消費量が増えてしまう場合もありそうです。
どこが事務を行うのか。
領収書や保証書の偽造や不正請求を防ぐことが出来るのか。
予算がなくなったら早い者勝ちか。
全てのリスクは先送りにされました。
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Comments
突っ込みどころ満載のエコポイント。
一番の問題は議会審議前から政策展開を行う手法だと思います。
普通なら世論からも「議会軽視だ!」との声もあって然りですが、「未曾有の危機に対する経済対策」という印籠でまかり通るなら、世論に迎合する政策が今後もゴロゴロ出てきそうです。
Posted by: anemonefish | May 16, 2009 09:08 AM
比較的公平な定額給付金よりも、不公平な政策である高速道路千円やエコ支援に名を借りた特定産業支援策が国民に評価される傾向が感じられます。
高速道路もエコポイントも「使った者だけが得をする」という性格があり、健全な批判精神が低下して思考停止状態が強まっているように思われます。
消費者は、お得な部分を「つまみ食い」するだけです。
Posted by: akazukin | May 16, 2009 11:52 AM