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June 08, 2009

既にバブル

ユーロは先週金曜日の雇用統計を材料に反落していますが、それでもユーロドルが1.38台の水準。

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過去6年間のユーロドルの推移を見ると、2006年までは、概ね1.2~1.3のレンジ。

それが2007年には1.6まであり、平均値から3割上昇。

GMのリストラ策が3割以上の減産体制を目指している事実が象徴するように、多くのリスク資産には少なくとも3割程度のプレミアムが付いていました。

WTIも30~40$で十分と言われながらも60$台後半。
日経平均は予想PER36倍。
H株市場でも、一部の銘柄は既に異常なPER。

過剰な信用供与による「仮需」が喪失した穴埋めに、FRBはドルを大量に刷る事で再び「仮需」を創出して対応するので、それがまた資産価格を歪めています。

あるシンクタンクがまとめた資料によれば、アメリカの景気対策は2008会計年度(~09/9)が1850億ドルに対し、09年度(09/10~10/09)が3990億ドルと「2倍」。
これからがドルじゃぶじゃぶ体制の本番です。

市場はそれを先読みして長期債を売却。

アメリカの放漫体制に慣れ親しんだ世界経済は、いつでも痛み止めを必要とする体になってしまったため、相場は既に次のバブルに入っています。

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