プリウスの失敗
5月に発売された新型プリウスは受注台数が20万台。
今注文すると納車は来年2月という状態になっています。
ホンダ・インサイトが189万円で発売されたのが2月。
トヨタはこれを「想定外」だったと認めています。
社内は相当慌てたでしょう。
急遽プリウスの価格を事前予想の240万円程度からトップ判断で205万円。
ホンダ潰しとも思えるような衝撃的な価格が招いたのは、今度は「想定外」の受注。
現場では「プリウス以外を売れ」という指示が飛んでいますが、1車種だけが圧倒的に割安なのですから、客はプリウスに集中。
これだけのバックオーダーを抱えてしまうことは、ラインの稼働率を歪める上、トヨタに取って大きな逸失利益を生みました。
ここ1ヶ月、トヨタの株価(青)は日経平均(赤)をアンダーパフォームしています。
利益の薄い繁忙を、市場は懸念しているのかもしれません。
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Comments
トヨタのような日本を代表する企業も市場の評価はまだ高まってきませんね。
外した事のないAKAZUKINさんが中国株をほとんど手放した事が気にかかっています。
日本は選挙まで下げにくいかもしれませんが、他の市場は転換点にさしかかっているのでしょうか。
Posted by: 竹中塀蔵 | June 29, 2009 12:23 AM
日本株は今後の非成長性を考えれば、さほど割安では無いと市場は思っているのかもしれません。
中国株は、少しハイスピードで上がり過ぎたものを利確しましたが、出遅れのものはまだかなり持っています。
長期的にはまだ中国は行けると思いますよ。
Posted by: akazukin | June 29, 2009 06:04 AM