ヨーロッパの家計は意外と健全なのか
FinancialTimesが、24日付けで、
「Europe's households build finances on firmer foundations」という記事を載せています。
欧州の家計は堅実な資金繰りに基づいて住宅ローンを組んでいる、といった訳になるでしょうか。
全欧州を対象に27000の家計を対象に実施された最近の調査によれば、持家所有者の内3分の2はローン支払いがない。
また、家計全体の3分の2は二つ、あるいはそれ以上の収入を持っているので失業という状態からは遠く、年金生活者は収入が安定し、インフレからも逃れている。
最も心配される東欧地域でも、8%の家庭しか住宅での借金を負っていない。
というのは意外です。
その理由として、東欧地域では、共産党の崩壊により、国が所有していた住宅が大量に居住者へ移転し、70%の家計がサブプライム危機以前に家を所有していたからではないか
と分析しているのは、なかなか興味深い歴史的背景です。
東欧の共産主義の終焉は、不動産の所有権を巡る逆転のストーリーでもあったわけです。
全体として、アメリカよりは抑制されたライフスタイルが幸いしている。
本当に苦しいのは、シングルマザーなど政府からの援助に頼る人々だ。
これは日本も同じでしょう。
机上での格差問題議論よりは、目の前の貧困対策を進めるべきように思われます。
特に、いわゆる「貧困ビジネス」で銭を稼ぐ奴らには吐き気がします。
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