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July 25, 2009

中国のIPO、日本のPO

24日のDOWも朝安から反発し、結局+23$。
経済指標はリーマンショック前と同程度にまで戻っており、11000$までの上昇は有り得る、といった強気の声も聞こえてきました。

Nasadaq

この6ヶ月間でNASDAQが+40%、インドと中国は80%近い上昇幅です。

中国市場が金融緩和による軽いバブル状態であることは衆目が一致するところですが、もしかすると内需の増加が今の水準を正当化してしまう可能性もあるので、なかなか「売れない」といった心理でしょう。

今週、上海市場では中国建築がIPO。(取引開始は29日)
約7000億円を調達しましたが、倍率は35倍と旺盛。
中国市場はこうした「冷やし」を軽くこなして、むしろ勢いが付いているようにさえ見えます。

香港市場でもセメントメーカー北京金隅がIPOで720億円を調達。

一方日本では既存企業のPOが中心です。
東芝、ANA、オリックス、野村不など。
投資家の意欲は旺盛ですが、あくまで安全志向です。

次々にIPOで大型企業を生み出し、その資金力で近い将来日本企業を傘下に治めようとする中国企業。
生き残りのため、金利のかからない資金調達としてPOをする日本企業。

そもそも今後の日本では、大型IPOはほとんど出現しないかもしれません。

かつて三大非上場企業と呼ばれたのは、サントリー、出光、竹中工務店ですが、サントリーはキリンと統合予定、出光は2006年に上場済み。

その他に思いつくのは、リクルート、大塚製薬くらいでしょうか。

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