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July 12, 2009

老人天国は続くのか

今日は都議選の投開票日。

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若者の選挙離れが言われてもう久しいのですが、前回の衆院選挙の投票率を見ると、最も低い20代が46%、最も高い60代が83%と2倍近い開きがあります。

全体平均は、ほぼその真ん中の67%になっています。

グラフを見ると、世代間投票率の差が大きく広がり始めたのは平成バブル後です。

環境が厳しくなるにつれて、若年層に「あきらめ」や「無関心」が広がっていったと思われます。

どの時代、どこの地域でも、普通、若者は革新的なものです。
私は若い頃、極力自民党以外の批判勢力に票を入れていました。

中国指導部は、若者の反日デモがある度に、自分たちへの批判に向くのを恐れています。

イランでは、革命後生まれの若者の不満が充満していることが世界に発信されました。
今回の混乱は保守派が乗り切ったとしても、次回はさらに選挙民の構成が若返るので、今回一定の自信を得た革新勢力の勢いが飛躍的に高まることは必至です。

そもそも、分配の話し合いに参加しないで分け前を貰える事は有り得ません。

就職氷河期、派遣切られ、ネットカフェ難民。

この根本的原因は、経済縮小の痛みを、投票率の低い順に負担してもらっているからです。

最初に戻って、なぜ若者層が参加意識を持たずに「あきらめ」へと向かってしまったのかは、一つの研究テーマになるように思いますが、どうせ投票しても変わらないよ、という巧妙な洗脳が成功しているのかもしれません。

社会を取り仕切っているのは中高年。
彼らが、自分の子供世代のことよりも、まずは自分が生きている間の安心を確保してほしいと言う意識があると、本音では若年層の政治参加を望んでいないので、真剣にそういう努力はしません。

その反面、自分の子供が厳しい環境に置かれることを自覚することになるので、教育投資等によって、自分の子だけは何とか守ろうという考えもより強くなります。

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