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August 15, 2009

リアルオフィスマーケットは非常に悪い

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日本を代表する「大家さん」である三菱地所の株価も、3月安値から8割アップ。

株式相場での不動産市況はとっくに底を打ったと言えますが、現実のオフィスマーケットはいまだに深刻です。

南カリフォルニアで最大のオフィスオーナーであるUS-REIT「Maguire Properties 」は、先日$1.06billion(約1000億円)の借入れが返済できず、7つのビルの所有権を引き渡す予定であるとWSJが書いています。

昨日発表された日本最大REIT「日本ビルファンド(NBF)」の6月決算。
今期の配当21775円は立派ですが、次期以降が(09/12)18500円、(10/06)16100円予想と、1年後には2割以上の減。

Aクラスビルほど空室率の上昇と賃料減少のインパクトが大きくなっていることが顕著です。

週明けの市場は、アメリカの消費者心理の低調さと、この結果を織り込むため、かなり軟調になると思われます。

オフィス市場は遅行性があるため、このNBFの1年後の予想が現実市場での底であるなら幸いですが、問題は、一体全体今後の日本ではどの産業が積極的に都心のオフィス床を借りてくれるのか、誰も答えを持っていない、ということです。

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