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August 15, 2009

与えられる繁栄はない

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アメリカで言えば、第二次世界大戦終了の1945年からベトナム戦争が泥沼化する1970年頃まで。

日本だと、高度経済成長が始まった1955年頃からバブル真っ最中の1990年まで。

こうした時代は、その国に生まれただけで世界の中での「特権階級」であり、ある程度恵まれた暮らしが約束されていました。

その恩恵は、それ以前の先人の努力の配当であり、正当な国民的報酬と言えたかもしれません。

今では新興諸国も必死に努力していますから、我々が相対的優位を保ちたいのなら、さらなる努力が必要なのは当然です。

しかしながら先進国は、主として未来からの借金で今の優位を保とうとしています。

確かに今ここで不況を余りにも深刻化させることは負の遺産となり、未来への無責任になるかもしれませんが、だとすれば財政再建がもっと意識される必要があります。

かつて焼け跡から必死の努力で自立を目指したこの国は、今や「依存症候群」に侵されてしまい、誰もが誰かから施しを貰うことばかりを考える傾向が強まっています。

先日TVで、そこそこ名の売れた政治評論家が、「さて次の政権は私たちに何をしてくれるでしょうか」と言っているのを聞いて、肩が落ちました。

「支えあう社会」は結構ですが、政府に支えてもらえることばかりを皆期待していて、その政府を誰が支えるかに無関心で大丈夫でしょうか。

今日は終戦記念日と呼ばれていますが、正確には「敗戦記念日」。

平和を祈る、願う、だけでなく、平和のために何が出来るか、を少しだけ自分なりに考えてみましたが、やはり一人ひとりが自立するための努力を続けるしかないような気がします。

歴史を見ると、国民の依存心や無関心の高まりが、戦争を好む政府を作っているように思われます。

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