動き出す中国SWF
リーマンショック後、いわゆるSWFの「活躍」が話題になることが減りましたが、最近になって中国投資有限責任公司(CIC)の動きが活発になっていると、いくつかのメディアで報道されています。
代表的な記事は、WSJ9日付けの、「CIC Looks to Pile Cash Into U.S. Real Estate」
CICの資産規模は3000億ドル(約27兆円)。
ここ数週間、ブラックロックやインベスコ、ローン・スターなどの関係者と協議を行っているようです。
また、いわゆるガイトナープラン、PPIPに出資し、米金融機関が抱える不良資産の買い上げに参加することも検討中と書かれています。
狙っているのは、大幅に安くなって買いたい放題の商業不動産やCMBS。
CICは当初、ブラックストーンやモルガンスタンレーへの出資で大損したと批判されましたが、その傷も大分癒えましたし、そろそろ出動すべきと判断しているようです。
左のグラフによれば、海外からの米国不動産向け投資は激減しているので、CICが動き出せば大きなインパクトがあります。
記事の中で、上海の投資顧問会社は、「CICは2014年までに20billion$(約1兆8千億円)の米国不動産投資をするだろう」と予測しています。
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