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September 18, 2009

富は世代間で偏在している

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左は今週発行された、アドバンスレジデンス投資法人の資産運用報告の中にある、投資主アンケートの結果です。
http://www.adr-reit.com/financial/pdf/20090914-00000.pdfの6/24ページにあります)

60歳以上の方が70%以上、という数字が目を引きます。

暇な人が答えたからだろう、という見方もありますが、かつて見た別の調査結果でも同様に、投資主のほとんどが60歳以上でした。

これは、利回り重視のREITは高年齢層に受けるのだな、という面もあるでしょうが、投資をする余裕資産があるのは60歳以上の世代で、それ以下の層はそもそも金が無い、という現実の方が重いように思われます。

老人が持つ豊かな資金が、どうやったら若年層に行き渡るのか。
それを単に親族間贈与ではなく、社会的な投資として考えられないでしょうか。

マネオ(https://www.maneo.jp/)のような個人間金融だけでなく、エンジェル税制(http://www.meti.go.jp/policy/newbusiness/angel/index.html)と上手く組み合わせたベンチャーキャピタル的な仕組みが広がれば、「マネーの虎」のように、老人たちの知恵がもっと生かせるような気もします。

静的なマネーを動的にするのはどうしたら良いのか。

それには、ただ再分配の方向だけではなく、新しい事業や自由なアイデアの後押しをどうやって実現するのか、というシステムが求められます。

日本は依然として豊かな国ですが、発想が窮屈な社会になってしまっては、若者たちが息苦しいだけです。

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