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September 30, 2009

左旋回の日米、右旋回のヨーロッパ

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ドイツの総選挙は保守中道系が勝利。

メルケル首相が率いる保守系のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)は、左派社会民主党との連立を解消し、中道系の自由民主党(FDP)と連立に入る見通しです。

ドイツでのメルケル人気は圧倒的です。

ドイツの影で目立ちませんが、ポルトガルでも選挙があり、こちらは与党社会党が第一党を守ったものの、議席を減らしました。
こちらもやや「右」に向かいました。

フランスは2年前、社会党のロワイヤル候補を下して大統領になったサルコジ。
イタリアは暴言と女性問題ばかりが目立つ、右翼(?)のベルルスコーニ。

欧州はこの数年で、ずいぶんと右寄りになっています。

選挙に勝利したメルケル首相は、法人税減税や労働市場の規制緩和など、基本的には小さな政府の方向性を示しています。

日米は新自由主義的な政策の反動で左に振れ、元々左に行き過ぎた感のあった(?)欧州は逆に右へ旋回。

要するに、右でも左でも寄り過ぎは嫌われるようです。

そもそも、右か左かという議論自体が古臭くなっていますし、小さな政府か大きな政府という選択肢も、今や決定的な要因では無いように思われます。

政府の大小よりも、「何を為し、何を為さない政府」なのかという「政府の質」が問われているのだと思われます。
ドイツの場合、左派政党は金融危機に対して無能という評価もあって票を減らしたと一部で報道されています。

世界は多様化し、相手の価値観を受け入れる寛容さが求められています。

国民が政府に求めるものも、理念的なモノや立ち位置の明確さよりも現実への対応力になっている、と理解するのが正しいでしょうか。

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