現実にはセカンドチャンスがない
再チャレンジ出来る社会にすると言って、自分はさっさと辞めてしまった総理がいましたが、現実問題として、一旦崖の下に落ちてしまうと、そこ(底?)から這い上がるのは容易ではありません。
大学受験は一発勝負。
風邪を引いて実力が出せなくても次は1年後。
その間、生活を維持する経済力が無ければあきらめるだけです。
就職のチャンスは、事実上新卒時の一発勝負。
「自分探し」とか「夢を追いかけて」などと呑気なことを言っていると、あっという間に最底辺の派遣奴隷に落ちぶれて、気が付いたときには人生ノーチャンス。
最近では大手企業の中途採用も増えては来ましたが、先が短い社員や定着度が低い社員へ投下する研修費は節約したいので、当然に即戦力が求められます。
結局セカンドチャンスはファーストチャンスを掴んだ者のステップアップのためにあるのが現状です。
結婚は究極の自己責任。
夫に勧められてドラッグにはまれば、自分も終わり。
完全に消せる過去などありません。
NHKの松平アナウンサーの声を聞く度に、私はタクシー内暴力を連想してしまいます。
個人的には、リトライ出来る社会の実現が望ましいと思いますが、そのチャンスに賭けるのはあまりにリスキーなのが現状であり、とても自分の子供には勧められません。
アメリカが今でもチャンスの国であり続けているのは、スタートアップのしやすさ、ベンチャー資金の豊富さなど、多様な起業を支援するシステムが整っていることが理由で、これは是非とも見習いたいところです。
日本は「嫉妬感情」が大きなウェイトを占める社会です。
口では「もう一度頑張れ」とか言っていても、実際に自分の今の地位を脅かされるのは嫌なので、「再チャレンジという言葉は、不幸にもそれが必要になってしまった人の傍にあれば、それで十分」と思っているのかもしれません。
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