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October 07, 2009

米国の雇用は、悲観するほど悪くは無いのか

先週発表された米国の雇用統計では、失業率が前月比0.1ポイント上昇して9.8%となったことがフォーカスされて、悲観的な見方が主流でした。

非農業部門就業者数も予想より悪く、263千人の減。
前月改定値の201千人より悪化しました。

Photo
左がその非農業部門就業者数の月次変化です。
毎月着実に良くなっていると言っては嘘ですが、多少のジグザグを繰り返しながら、徐々に良くなる方向にはあります。

また、以下のような強気の記事もありました。

200910020074a2

 米国の雇用は失業保険申請件数の季節調整済みデータで示されるよりも「かなり速い」ペースで回復しているという。
グラフは今年の失業保険継続受給者数の季節調整前と調整後の比較。
調整前の受給者総数は過去9週間にわたって減少している。
米証券オスカー・グラス・アンド・サンは「今の景気サイクルは極めて厳しく、エコノミストは『加工していない』データを信頼せず季節調整の加工を乱用するわなに陥っている」と指摘。
9月11日終了週の季節調整済みの継続受給者数は約614万人と発表されたが、570万人程度であるはずだとの試算を示した。

期待し過ぎては駄目ですが、あれだけコテンパンに悪くなった経済ですから、長期的には戻り方向のバネが効くと考えて良い筈です。

もっとも、マネーを大量発行したので、ゴールドやコモディティの上昇という副作用が起こります。
円も、ドル安の受け皿という意味では、コモディティと同様に買われやすくなります。

但し、クロス円は長期的には円安方向。
日米をパッケージで見ると、やはり他の成長国を買うための調達通貨という位置付けです。

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