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October 29, 2009

この政権交代を無血革命と呼ぶメンタリティの軽さ

人が世界を変えるのではなく、時代が人を選ぶのだと言います。

オバマの登場は、ブッシュ的世界観にアメリカ国民が危機感を覚えたからこそであり、共和党と民主党の対立軸は明確です。

日本の政権交代は、国民が自民党政治の持続性に大きな不安を感じたからに他なりませんが、では自民党と民主党の対立軸は一体何なのか。

どちらも財政赤字に寛容です。
郵政民営化反対派は、どちらにもいます。
脱官僚依存は早くもその限界を露呈しました。

自民党は、幼稚園や保育園に全国一律のサービス基準を押し付けましたが、民主党は郵便局に全国一律サービスを義務付けようとしています。

自民党は公共工事によって「ばら撒き」を行いましたが、民主党は農家への所得保証や高速無料化で「ばら撒き」をしようとしています。

民主党はいまだに、「日本が何で飯を食っていくのか」のビジョンを示せていませんが、自民党だって出来ませんでした。

自民党の何を破壊して、何を作れば良いのか。
国民自身も明確に描けていません。

日本は元々、世界で最も成功した社会主義国家であり、半世紀も前に国民皆保険を実現しています。
そこに、さらにセンターレフト(中道左派)の政権が現れても、これ以上左に行く余地は、さほどありません。

自民党も民主党を攻撃すると、「原因を作ったあなたに言われたくない」と自分に球が戻ってくる。

民主党も1年も経てば、内需国家の幻想に気が付き、財界との距離を縮めるでしょう。

日本の国会論争は、社長の椅子を狙う、似たもの同士の痴話喧嘩なのかもしれません。

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